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藍理集  作者: 藍理
28/33

恋愛について僕が思うこと。

運命とは不意に訪れるものではなく

生まれた瞬間から、定められた定理である。 と、僕は思う。

今、隣にいてくれる人が運命なのかどうか、そんなの全然分からない。

愛し合った末に、運命だったんだ。と気づくのだ。気づく日まで、僕は君が運命の人であって欲しいと願う。


僕が君を愛することは、実はいかにも不自然で、どうして君だったんだろうっていつも考える。君じゃなきゃいけなかった理由は?

僕は、どうして君に魅力を感じた?

理由なんてない。理屈でもない。

ただあるのは、「好き」という気持ち。この事実だけ。

くっついて、離れて、くっついて。

運命の糸はその繰り返し。

愛は、神様が僕らに与えた、最大級のプレゼントなんだ。きっとそうだよ。

人を愛するという心はとても美しいものだから。

君と居られる幸せを、与えてくれるのだから。これ以上の幸せはあるのだろうか。


でも、たまにふと思うんだ。

今までより、ずっと心が離れてしまってもう終わってしまうのではないかなと思ってしまう時。

そんな時、勝手に終わりを想像してしまう。

君と出逢えた、それだけでもう充分だったのではないかと。

唯の自己満足でしかなく、もどかしい。

それに、この考えは自分で自分の首を締めることになる。苦しくて、やるせなくて。

こんなにも、君が好きだというのに自分で解決して、それで終わりだなんて。

何度苦しんだか。

こんなことを考えたあとの自己批判は、とんでもない。


………


久しぶりの、君と逢える大事な日。

君とお出かけをする、一世一代の大イベント

何をすればいいんだろう。

何処へ行こう。

何をすれば、喜んでくれるのかな。

気持ちは伝えるべきなのかな。

会えない時間程、君を想う時間は増える。

ここで分かるのは、丁度いい距離感。

よく聞くじゃないか。

常に一緒で、イチャイチャベタベタしてるカップル程別れるのはとても早い。と。

見返りもなければ、情けもない。

僕の知人に、実際に起こっていた事だからよく分かる。

だから、丁度良い距離感が大事なんだ。

逢えなくて、話せない日もあっていい。

あなたを大事に、好きだという事を確認できるから。

あなたを想えば想う程、あなたに逢いたいという欲望が膨らんでいくほど、実際に逢えた時の喜びは大きいものだ。


僕にも、今現在逢いたい人がいる。

クラスが違くて、話せる時間も、逢える時間も、他のカップルより極端に少ないであろう。それでも、かれこれ1年以上程、この関係は続いている。祭りや、クリスマス。勿論、なんのイベントがなくとも、少しずつ逢ってたわいもない一日を過ごす。こうも続いている理由は「距離感」だと、だから思ったのだ。

でもたまに、そのイチャイチャするカップルを羨ましいだなんて思ってしまう時もあるけれど、僕は君が好きだし、君も僕を好きでいてくれている。

この事実だけでも、僕はこの上ない幸せを感じてしまうのだ。

可笑しいだろうか。

それでもいいんだ。

君といられるほんの一時が、僕は好きなんだ。

だから、周りと恋愛手順や、感受性が違かろうと、僕らは、僕らの関係を保っていくんだ。


とても愛おしい、君との時間の中で。

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