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藍理集  作者: 藍理
21/33

案外普通なことであって。

今あるこの瞬間に、意味はあるのだろうか。

未来の自分はどうなっているのだろうか。

未来の為に、今すべきことはなんなのだろうか。


こんな疑問を、抱えたことはあるだろう。

抱えたことがなくとも、いつしかその壁に直面することになることは確かだ。


将来を左右する今の時期、何をするべきなのか、全くわからない。いや、何処かではわかってはいるんだ。でも、知らないふりをしているだけ。考えても、考えても、頭に思い浮かぶのは自分の情けない所だけ。

そうすると決めたはずなのに、そんな決心は塵と化す。

こんな自分なのだから、未来に希望はないとそんなことすら思えてくる。

日常も、自分の感情さえも抑えることが出来ずに、欲のまま過ごしてしまう、そんな毎日。

また、自分を嫌っていく。どうして、まぁこんなにもうまくいかないのだろうか。

腹ただしい。


でも、僕は思うんだ。

今の僕は、ちょうどこの時期に直面している。とある番組を見るまでは、明日が見えないそんな毎日だった。全国の、この時期に直面している人達がその番組に出ていた。

辛い時期の人達が、その番組をきっかけとして未来を見据えていく。そして、その番組をみている人までもを連鎖し影響させて行く。


「誰でもあることなんですよ。」


人生の岐路に立たされている今。

そんな道は、だれにでもあるのだと。そして、こんな思いは人生の一瞬の通過点なんだと。

明日が見えなく、辛い。こんな自分を嫌っていた。でも、そんなことは案外普通なことで当たり前なことだったんだ。

ある人は将来を共にしたい人と乗り越えて、またとある人は友人と乗り越えて。


「今にしか出会えない自分を楽しんでもらいたいです。」


しかし、一瞬だと言われたって辛いもんは辛いわけで。当たり前だと自覚していながらも、僕は1番孤独で何をやってもうまくいかないダメなやつなんだと決めつけてしまう。

何が当たり前なんだ。大人には何もわからないくせに何を言ってるんだ。いろんな思いが重なり、混乱するだろう。でも、いつかそんな君も、わかる時がくるんだろうな。



友人。

人生を左右する今の時期にはついてくる「友人」という存在。

僕には、友達が少ない。いつも行動をしている友達が他の友達と話していた。


「ノリいいから話しやすいね〜」

「えぇ〜?そうかな!」


ノリがいい、、

その友人と話していた人はあまり僕と話さない人であった。そうか、僕に話しかけてくれないのは僕がノリが悪いせいなのか。

まぁ、確かに饒舌じょうぜつじゃないし雰囲気を変えられるようなムードメーカーでもない。人に話しかけに行かないし、行けない。話すのが得意ではない僕は時々「吃音症きつおんしょう」なのかな、と思うほどうまく話せない。慣れている人以外は。


僕がいつも行動をともにする、友達も他にもっと仲がいい友人がいて、なんだか遠い存在な気がするんだ。一人が嫌というわけではない。むしろ、一人の方が好きではある。でも、やはり一緒にいてくれたり話しかけてくれる人がいないと、とても悲しいんだ。


だから、友達が沢山いて毎日が楽しそうな人を見ると、時々「羨ましいな...」なんて思ったりもする。

自意識があるせいか、他人の目も気にしてしまう。クラスのお調子者とかが僕の方をみて話すと「僕、何かしたっけ、、」と内心凄いことになる。他人の目が怖いのだ。


でも、それでもなんとか毎日を繋いでいけている。多少自分を偽りながらも、うまく話せないコンプレックスを抱えていながらも、周りとの関係を保ってはいる。


将来の為に、人生の岐路に立って今を確実にこなしていく。

でも、やっぱり辛いから早く、この一瞬だという今から抜け出したいかな。

案外当たり前だなんだよ。

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