どうすれば。
「学校に来てない、」
一年の頃、私が落ち込んでいた時、もうダメだと病んでしまったあの時、その人はいつも私を助けてくれた。優しく、聞いていてとても綺麗な声で、いつも、いつも。
優しく、心が広く、誰にでも対等で、人を助けることができて、真面目で、一つのことに一生懸命な素直な人。かっこよくて、憧れの人だった。でも、その分、失敗した時の衝撃は大きくて、ガラスのハートの持ち主だった。小さい失敗でも、酷く落ち込んでしまって体調を崩したりもして。
中学3年生、高校入試も間近に迫ってきてその憧れの人は学校に来なくなってしまった。
どうしてだろうと、友達に聞いてみたら、どうやら病んでしまっているらしい。
布団に潜り込み、ただずっと静かにしていたと言う。
いいところだらけの、皆から信頼されそして尊敬されるその人がどうして学校に来なくなってしまったのだろう。。
学校での、プレッシャーかな。
友達関係かな。
何が嫌なのかな。
心配だ。ただひたすらに心配。
病んでしまった理由はともあれ、暗闇から助け出してあげないと。世界はもっと楽しまないとって言わないと。そう、あの日君が私を、助けてくれたように。
次は私の番だ。
きっと君を助けるよ。
助けたい。
読んで頂きありがとうございました。