作者の例え恋愛物語
人は、人の心とは、例えばテレビのドラマや、或いは小説の内容などで簡単に揺れ動いてしまうものだ。
人それぞれ感性は違うのだけれど。
あるドラマをみて、その人はどうなるのかは誰にもわからない。
どのように感じたのかもわからない。ただ、そのドラマが与えてくれる影響は大きいと思う。
あるものに影響を受けた。
これは、私自身の経験とそして想像で作った物語というか、ただ単に感じていることをそのまま書いているだけだ。
私には大事な人がいる。
今もなお、その人とはお付き合いしている。
私は、その人をとてもいい人だと思っている。
ただ、周りがそれを認めない。
周りが言うには、私はとてもいい顔、性格ならしい。
私自身は、そんなこと一つも思ったことが無いし、本当の性格なんて、周りに見せたことあるはず無いじゃ無いか。
どれだけ否定しても、それを否定で返してくる。
知っているのは自分自身だけなのに。上辺だけで判断している。
まぁ、それは置いといて。
彼の方は、顔が駄目だとか、変態、だとか色々な噂をよく耳にする。
周りは気づいて居ないのだ。
彼の良さを、本質を。
彼は、とても優しい。どんなに愚痴を彼に零したって、その優しさで受け止めてくれる。
正直、そんな人はなかなか居ないと思う。
「君と彼では、月と鼈...いや、雲泥の差だな。」
こんなことを言われる。
雲泥の差とは、全く何もかもが、大きく違うと言う意味。
感に耐えたのだろうか。
ある日彼は、私にこう告げた。
「どうして、僕みたいな奴を好きになってくれたのかわからない。
僕は、道端に咲いている、人や動物に、自動車に踏まれてしまうような、薄汚い、花と言うよりは草に近い花だ。
それに比べて君は、輝きがある向日葵のような、存在感のあり、清潔感漂う美しい存在。
天と地ほどの差がある僕ら。
君には、僕が釣り合わないと思うんだ。
君の相手に、僕は勿体無いと思うんだ。
でも、これは決して君を嫌っていると言うわけでは無い。
君の存在を穢しているのでは無いかと思ったんだ。」
「それは、余計なお世話だよ。
心配なんてしなくていいよ。
それに、不釣り合いだと思うのはこちらの方だよ。」
「どうして?」
「もし仮に、私がその、輝く向日葵だとしよう。そして、君が道端の花だとする。
道端の花とは、とても強い。どんなに踏まれても、また立ち直り健気に咲き続ける。
それに比べ、向日葵は、一度踏まれたりしたら、一瞬でその輝きは失ってしまう。そこで、役目は終わってしまう。それに、非常に弱い。立ち直ることができない。
この花たちを、人に例えたら、
道端の花は、とても強く、そして心が広く、そして優しく。
向日葵は、輝きは一瞬にして消え、存在すら忘れ去られてしまう。そして、非常に脆く、弱い。心も狭く。
確かに、向日葵とは、美しく魅了的な花。誰もが望むその存在の裏にはこんな事実がある。
貴方が、私をひまわりだと言うのなら、私は弱い。性格だって悪いし、脆くすぐ壊れてしまう。
貴方が、自分を道端の花だと思うのであれば、とても心が広く、優しく、強く。
これだけで、天と地の差だ。
不釣り合いだ。」
「...。」
「でも、補うことができる。一緒にいることで輝きを持ち。そして、私が、壊れてしまった時、その優しさで、受け止めて欲しい。」
「うん。」
「決して不釣り合いなんかじゃ無い。私は、本当に貴方が好きです。貴方が、今までも、これからも居てくれなきゃ、私は当に壊れてしまっていたし、大袈裟かもしれないけど、もう、居なかったかもしれない。
今まで、何回、貴方に、その貴方の優しさに救われて来たかわからない。だから、これからもそばにいて欲しい...」
「お互い様だね。僕が君にしてあげられることは、少ないかもしれないけれど、僕も、君と一緒に居たい。そばに居たい。君が好きだ。僕の方こそ、そばに居て下さい。」
「はい!」
例え話は、単なる私の妄想である。ですが、この流れな本当にあったこと。
私も、ドラマに影響を受けた。
そのドラマは、とても考えさせられる。悲しい恋愛に、しかし、悲しみの中にある確かな愛情。相手を敬いあいながらのその物語はとても素晴らしいと思う。
お久しぶりです。
藍理です。
今回は、夜寝る前に浮かんだ例え話をお話にしてみました。
読んで頂き、ありがとうございました。