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君の瞳は大きいか

作者: 門林はみめ

 女性は恋をすると、瞳孔が大きくなるという。

  瞳孔は目の黒い部分の中のところだ。

 目の前で、冷やかな眼で俺を見つめる彼女も例外ではないのだろうか。

 ごめん。彼女は言った。私、恋愛感情とかよく分からなくて。

 俺が頷くと彼女は付け加えた。それが何か教えてくれたら、場合によっては付き合うかも。と。

 瞳孔が大きくなると恋をしているらしいよ。その俺の答えに彼女は首を傾げた。

 ああ、高嶺の花と付き合おうなどと考えた俺が駄目だった。そう俺が後悔していると、彼女は唐突に言った。いいよ。

 目をパチクリさせていると彼女は笑って言った。瞬きの回数が増えると恋をしているサインだって。

 現実が嘘を吐いているのでは無いかと思った。彼女はニセモノではと思った。

 しかし、彼女は言った。

 変態マイボーイフレンド。

 俺は高鳴る胸を押さえて言った。

 ねくらマイガールフレンド。

 好きだよ。彼氏の次に。マイボーイフレンド(・・・・)

 しばらく、重い沈黙が流れた。

 冗談だよ。そう言って彼女は廊下を歩いて行った。

 何が冗談なのかを俺が理解するまで一晩の時間を要した。


あえてカギカッコを使わないという技法を作ってみました。いかがでしょうか。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しかったです。少しどきどきしました。
2019/10/17 22:07 退会済み
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[一言] 難解すぎてよく分かりませんでした。ただ彼女が言った言葉の中の「変態ボーイマイフレンド」はとてもいい響きで好きです。
2017/05/18 23:02 退会済み
管理
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