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【奇異譚】  作者: 赤ずきん
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其の七、工細木み組

どうも赤ずきんです。

ホラーは好きですが怖がりです。

・・・。

では本編をどうぞ。

其の七、工細木み組



あれからすぐ、友人の捜索願が出された。

私は何もしていない。警察への連絡すらも。

捜索願を出したのは友人の父親だった。

友人が消えた時も私が家を訪れた日も、出張で留守にしていたそうだ。


実際に人が消えているので警察はすぐに動いた。

そして勿論、警察の調べで私が友人宅にいた痕跡が見つかり、今は自宅で事情聴取を受けている。


警部「それで・・・君は連絡のない友人が不安で家を訪れたと。」

桜「はい。」

警部「でもどうして家に入ったんです?」

桜「・・・インターフォンを押しても返事がなくて・・・電気はついてるのに怪しいなって。それで試しにドアを引いたら鍵が開いてたんです。」

警部「なるほど、その後警察へは連絡しました?」

桜「・・・いえ。」

警部「何故?」

桜「それは・・・動揺していたんです・・・。」

警部「・・・・・。」

桜「・・・。」


警察の人はしばらく私の目を覗き込み、そして{それでは、また。}と言い残して去っていった。

箱のことは何一つ話していない。なぜだか守らなければいけない気がしたから。

あのあとこの箱のことを調べたがどうやら組み木細工という物らしい。

どうにかすれば開けることが出来るらしいが、仕組みが複雑なために難しいとのこと。


母「・・・あんた、大丈夫なの?」

桜「?」

母「友達のこと。だいぶ顔色悪いわよ?」

桜「お母さんこそ。最近ずっと調子悪いっぽいじゃん・・・。」


母は数日前から具合が悪いらしく、仕事には出ているが帰ってくると夕食も食べずに寝込んでしまう。

今日は休日なので家で休んでいるが、まだ具合は良くないらしい。


母「ただの仕事疲れよ。しばらくすれば良くなるわ。」

桜「ふーん・・・。」

母「・・・ねぇ、何か隠してる?」

桜「え?・・・なんで?」

母「なんか様子おかしいのよ。」

桜「・・・ちょっと出かけてくる。」

母「・・・。」


様子がおかしい?どこが?私はいつも通り。

何か隠してる?箱のこと?いや、当てずっぽうに違いない。

悪いことはしていない。ただ箱を持っているだけ。

様々な思考が頭の中を飛び回る。


近所の公園のベンチに座り、自販機で買ったココアを飲んでいると、知らない少女がこちらを見て微笑んでいる。

黒い和服の少女。

不気味に思いその場を離れようとした時、少女に話しかけられた。





楓「こんにちは。」

どうも赤ずきんです。

楓さんが出てきましたね。

キーになるキャラクターに違いはないですが、どんな人物なのか・・・。

お楽しみに。




たのんしでくてれるとうしれいです。

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