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いじめ撲滅スローガン会議 上

今日は、いじめ撲滅スローガンについて話している。

「はっきり言っていじめって絶対になくならないわよね」

「それ言ったら終わりだ会長!!」

見た目麗しい正統派美少女である会長の発言に俺は全力で突っ込む。

「だって仕方がないじゃない。人間だもの」

「パロネタ自重しろ!!」

会議が始まって十秒でツッコミを二回した。しかし、これがこの生徒会の日常だ。この生徒会は俺以外は変人なので書記の俺がツッコミ役に回るしかないのだ。

眼鏡をかけた真面目系女子の副会長が呟く。

「けど、いじめってすっきりしますよね」

「お前、一度いじめられてみろや!副会長!」

「けどですね、私のクラスにいじめられている子がいますけど、その子蹴られたら『もっと蹴って、すごく気持ちいい』ってわらっているんですよ、不思議です」

「変態だ!!」

「そういえば昨日俺いじめられたぞ」

この特徴的な話し方は、会計の少しふくよかな体型の男子だ。確かに彼のマイペースな性格ならいじめられかねない。

「昨日、帰りの電車の中で知らないおっさんが俺の制服の中に手を突っ込んできて体中を撫で回してきたぞ」

「ツッコミどころ多すぎ!とりあえず警察行け!」

「電車から降りたら、駅構内に巣を作っている鳩にう○こ落とされたぞ」

「それはいじめじゃないぞ!」

「それから制服あらってないぞ」

「待てお前、その制服の白いのは……」

「う○こだぞ」

生徒会室に悲鳴が響き渡る。


――会計が制服を洗いに行っているのでしばらくお待ちください。


「原点に立ち返っていじめの定義ってなんなのかしら」

「私は、いじめられている側がいじめと感じたらいじめだと思いますけど……。」

珍しく会長と副会長が真面目に議論している。感動

「けど、副会長。そしたら書記の存在自体が全人類に対するいじめよ」

しなかった。

「確かにそうですね……」

「副会長、納得するな!!」

「納得はしていません。超納得したんです」

「超付ければ許されると思うな!小学生か!」

「妹は小学生ですよ」

「妹いたんだ!ってちげーわ!!」

「書記。うるさいわよ」

「会長、お前、俺の事をどんだけ嫌いなんだよ!」

「そうね……、夏の夜に部屋を飛ぶ蚊くらいね」

「すげー微妙!」

「そんな書記に韓国に行く事をオススメするぞ」

「会計が割り込んできた!ていうか俺に整形しろと!?」

「うんだぞ」

「即答は辛い!!」

「書記うるさいわよ」

「会長がいじめてきます!!」

「いじめじゃないわ、動物虐待よ」

「もう俺、人間じゃない!?」

「保健所に引き渡そうかしら」

「やめてください!!」

疲れた。しかし、会長、副会長、会計の三人は止まらない。

近いうちに続き書きます。

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