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prologue 3


すみません。

嘘つきました…(笑)


prologue終わらなかったですww


予想以上に長くなってしまったorz

 仕事も終わり、時刻は午後7時で少し暗くなりつつある天候が季節を夏から冬に変えようとしていることが見てとれた。


「今日はさみぃーな、晩飯は鍋にでもしようかな?んじゃ…スーパーで鶏肉と野菜を買ってこねーと」


 今日の帰路は早く朱犂にネズミーランドのチケットを見せて朱犂の笑顔を見たいと思うと自然と軽やかで速足になってしまう。


 スーパーは自宅の近くにある場所を使っており、店員さんにも知り合いが多く。朱犂の同級生のお母さんなどが働いていたりもする。


 なんか、客がザワザワしてるな?


 まぁ、関係ないか。そう自分に言い聞かせて黒影は大根や人参、鶏肉などを良く見て質の良いものを籠に入れていく。


 あっ、どーせなら。ケーキとかも買っていくか!スーパーのなかにあるケーキ屋に足を運び苺の乗ったショートケーキを二つ買う。


 朱犂はこの店のショートケーキが大好きで、まずケーキを食べる前に上にのってる苺を半分に切って食べてからケーキを食べ、食べ終わったら最後に半分に残った苺を食べるという不思議な食べ方をする。何故かと聞くと


「学校で、好きなものを最初に食べるか最後に食べるかって聞かれたけど私はどーせなら最初も最後も好きなものを食べたいんだもん!」


 っと、言われたのを覚えている。我が娘ながら面白い子だ。


「あっ!雲英さん!大丈夫だったんですか!?…良かった」


 後ろから声をかけられて振り替えると、そこには近所の叔母さんがいた。叔母さんは朱犂がまだ小さい時に、黒影が仕事が遅くなるときいつも朱犂の面倒をみてくれた黒影の頭が上がらない人その2だった。


「どうしたんですか?そんなに焦って…」


「朱犂ちゃんは?朱犂ちゃんとはどこにいるの?」


「朱犂ならこの時間ならもう学校も終わってマンションに帰ってますよ?あっ、そうだ。今日の晩飯は鍋なんですけど良かったら叔母さんも一緒に…」


「そんな…あなたのうちのマンションが火事にあってるのよ!」


「…えっ?」


 人は不意討ちを食らうとどうなるか知ってるか?答えは目の前が真っ黒になって、力は入らなくなってなにも考えれなくなるんだよ。黒影はすっかり暗くなった夜空を切り裂くように照らす赤いランプの目の前で立ち尽くすしかなかった。先ほどから蠢く消防士の動きはさすがプロっていうところだろう。テキパキ動く消防士たちのお陰で火元は黒影がマンションのまえに着いたときには既に消えていた


「放火らしいわよ?なんで下からすぐに火元が広まって上にいた人は全員…痛ましいわね…」


 後ろから聞こえる野次馬の話し声に、心臓が握りつぶされそうになる。俺の家は五階だ…。嫌な予感で頭が割れそうになる。


 嘘だ、嘘だ!嘘だって言ってくれよ!?


 俺は気づけば消防士に引き留められながらも気にせずに鎮火されたばかりのマンションに突っ込む。ほぼ全焼になっていたマンションはボロボロで黒影が階段を昇るだけで崩れ落ちそうな状況でも気にしてなど要られなかった。すぐに自分の部屋まで入っていくと朱犂との思い出が詰まった部屋は原形すら残ってない惨状だった。


 居間には一つの黒い影。いや、あれは朱犂じゃない!朱犂じゃないんだ!…でも、なんで朱犂がしていた髪飾りらしきものがあるんだ?なんで、朱犂の背格好とおんなじなんだ?なんで…なんで…涙が止まらないんだ…よ


 黒影は朱犂だったものにそっと抱き着くと手元に朱犂が毎日のように書いていた日記帳があることに気づく。日記帳は朱犂が抱きついて火元から守ったのか煤けているだけで原形を留めていた。


 最後のページをめくると。



クロくんへ


たぶん、私はここで死んじゃうんだと思う。

下は凄い火が強くて降りられないしこっちのほうも火がスンゴイだよ?


あぁー、もっとクロくんと遊びたかったな。

夢もあったんだよ?わたし。


学校の先生がお父さんと結婚はできないけど血の繋がってない人となら結婚できるんだって!クロくんは本当のお父さんじゃないからおっきくなったら結婚してあげるつもりだったのに残念です。


朱犂がクロくんと過ごした五年は本当に楽しかったよ。本当の本当に楽しくて、お父さんとお母さんがいなくなっても寂しくならないぐらい楽しかったんだ。


でも、これで終わり。

クロくんはこれからわたしとおんなじぐらいカワイイお嫁さんを見つけて、カワイイ子供を育ててください。でも…これだけは約束してください。


絶対にわたしのことは忘れないでください。

お願いします。


 最後のページは涙で濡れており、それがまた黒影の心を握りつぶす。


「守るって言ったのに…守ってやれなくてごめんな。本当に俺も…幸せだったんだぜ?絶対に忘れねーからよ。目覚ませよ?もう晩飯の時間だぜ?マウントで起こされたいのか…よ…?起きろよ…起きろよぉぉおおおおおお!」


 黒影は消防士に見つかるまでそのまま涙を流し続けて動けなかった。


さぁ、とりあえず次で!次こそでprologue終わりです。


とりあえず今回のストーリーは少しシリアスを目指してみました。いかがだったでしょうか?


まぁー、いろいろツッコミどころもありますが…消防士はもっと動けよ。とか書きながらツッコミを入れてみたりとかww


まぁー、そこはファンタジー小説なんで気にしないでください(笑)

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