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旧・君を幸せにするためにパパは異世界最強になる  作者: メクラチビゴミムシ
第1章 パパは赤ちゃん?異世界に立つ!
12/18

part.06

 黒影たちが宿につくころには既にバビーは宿の椅子に座っていた。テーブルには大量の金貨と銀貨、装飾品や武器が並べられており。バビーがそれをカバンにしまう。


「おつかれさん、遅かったな?」


「そうですか?って言うよりバビーさんの仕事が早すぎるんですよ…」


「とりあえずちゃっちゃと報告しちゃわねーか?俺っちは早く飲みに行きてぇー」


「そうですね、手早く終わらせましょう」


「あぁー、わかった。とりあえず鮮血の月の件だがあいつらはネマール王国の付近でネマール王国騎士に追いやられたみたいだ。元々はドラグーン傭兵団と呼ばれる有名な傭兵団だったらしいが傭兵任務に失敗して失脚。そのままこっちの方まで流れてきて山賊しながら資金集めしてたらしいな。」


「なるほど」


「とりあえず村長は鮮血の月と関わりが合ったのは事実みたいだ。何度か王国騎士の巡回で鮮血の月の頭領から金を貰って隠蔽してたみたいだぞ?村長の件は息子のオータムも知ってて納得いってないみたいだったので証拠の書類を盗んで息子に渡してやったよ。オータムの目は信頼できる目だった。良い村長になることを願うよ。あと村長の処分はオータムに任せることにしたが…異論はないな?」


「そっか、バビーさんの人を見抜く力は本物だし大丈夫みたいですね」


「あと、鮮血の月から前もって盗んでおいたコレだが」


 バビーはテーブルのうえに金貨と銀貨、装飾品や武器などが入ったバックをのせる。


「半分は村に寄付しようと思っているけどいいな?」


「金銭管理はバビーさんに任せますよ」


「そうか…なら半分は村に寄付して、残ったもう半分を鮮血の月のメンバーの家族に送るぞ?この4分の1が俺らの取り分だ」


「はい、ありがとうございます」


「…で、子供たちはどーしたんだ?」


「はい、親元が不明の子供はちょうど巡回でこっちのほうまで来ていた王国騎士団のかたに預けました。ついでに鮮血の月で懸賞金のかかってる人もいたのでお金にしてもらったのは子供たちに持たせてあげました」


「それなら良い」


「そうですか、良かったです」


「ってことは、その赤ん坊がマリーに抱かれているってことはうちらで育てることになったって捉えて良いんだな?」


「まぁー、バビーさんに説得されてマリーがこの子と離れたら寂しくて倒れちゃいそうなんで無理に引き離せないですよ」


 アキラは困ったように笑う


「なっ!べっ…べつに寂しくなんかなかったわよ!」


 マリーは赤く頬を染める


「そうですか、すみませんね」


「とりあえず、その子に名前をつけてやらないとな」


 バビーの一言にみんな唖然とする


「「「あっ」」」


「なっ?お前らは名前もつけずに子育てする気だったのか?」


「そうですね、この子にはまだ名前がありませんでしたね…」


「はいはい!俺っちが名前つけたい!」


「…私も」


「僭越ながら私も」


「ダメぇー!この子の名前は私がつけるの!」


「んじゃー、皆の名前を1つずつ出してこの子に選んでもらえば良いんじゃないですか?」


 黒影は話の流れがまったく読めなかったのだが1つだけわかったことがある。こいつらは俺の名前を決めようとしてるのだろう先程から俺の目の前で名前らしきものを呼びながら手を叩くこいつらを見ればわかる。俺は犬か?


「ジョン!ほら、こちらです。ジョン!!!」


 ジョンはアリシアが命名。だから犬じゃねーよ


「こっちに来いよ!アレキサンドリアントマリゲータ」


 ドーベル…なげーよ


「…ヌ…ヌ…ヌ」


 あのぉー、それは名前なんですか?ラミちゃん?短すぎるのもダメだ


「こっちにおいで?クローシャ」


 マリーの命名はクローシャだった。


 この中で選べと言われればどれを選ぶか予想するのは簡単だろう。


 その日、俺のこの世界での名前が決まった




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「クローシャか…万能の神ってずいぶんと凄い名前つけられましたね」


 クローシャのまえでフフッと笑うのは部屋に1人残ったアキラだった


 女性人は自室に戻り、ドーベルは酒場、バビーは出掛けてしまった。ちなみにマリーに女部屋につれてかれそうになったが必死に抵抗したら諦めてくれたようだ。


 クローシャはアキラが何を言ってるかわからなかったが、黙っておくことにする


「それにしても、何ででしょうかね?君には戦って欲しくないと感じてしまうのは…危険なことをしてほしくないと思うんです。ですが…ついてくるのなら貴方には強くなってもらいますよ?もう、僕の近くで大事な人がいなくなるのは辛いんです。」


 クローシャはアキラの言葉の意味は伝わらなかったが…確りと頷いてしまう


「本当に君は不思議な子だ、理解してるんでしょうか?…それにしても、僕もマリーと一緒で父性にでも目覚めてしまったのでしょうかね?…これからも宜しくね。クローシャくん」


 アキラは微笑みながら俺の小さな手を握る。こうして、クローシャと赤原の猟犬は家族になった。


さて、赤ん坊編はこれにて終了です。

いかがだったでしょう?


とりあえず次回は登場人物紹介をして、話を進めたいと思っています。アドバイスや意見があるとだいぶ作者のやる気も変わるので言ってくれると有り難いです(笑)


じゃないとこのまま無茶苦茶な文章で話を進めちゃいますよ?w

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