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prologue 1


いやぁー、色々と伝えたいことあったんですが長々とprologueをやるのもどーかと思ったんですけどちょっと後悔(笑)

 彼の名前は雲英(きら) 黒影(くろかげ)。現在25歳


 雲英家にて、父・母・姉の四人家族の長男としてこの世に生をうける。特技は学生時代からずっと続ける剣道で身長182センチ、体重78キロ。中学2年の時点で父と母が事故死。そこから5つ歳上の姉である雲英(きら) 白陽(はくよう)が黒影の面倒と生活費を稼ぐことを決意して、看護助手として働き始める。しかし黒影は剣道の推薦が来ていた高校を学費の問題で辞退。地元の不良高校へと進路を勝手に決めてしまう。不良高校で黒影は僅か1年という短さでトップになり。有名な不良はほぼ黒影の舎弟になり無事?に高校を卒業。卒業後も白陽の大学の申し出を断り、就職を決意。地元で土木建築の仕事につく。


「姉さん、あとは姉さんの人生だ。姉さんの幸せを見つけることだけに力をいれてくれ…」


 白陽は黒影に背中を押されて、当時付き合っていた医者の崩斑(ほうむら) (つばさ)と結婚を決意。崩斑は黒影とも旧知の仲であったので黒影は心の底から祝福していた。1年の生活を経て翼と白陽は翼の夢であった優しい医者になるために自分で病院をもち、白陽はそこでナースとして働き始める。しかも二人の間に子供もでき、まさしく公私共に幸せの絶頂であった二人。子供の名前は崩斑(ほうむら) 朱犂(あかり)。朱犂は美人の白陽と優しい翼の娘の良いところを引き継いでおり、黒影が初めてあったときはとても喜んだのは記憶に新しい。


 現在、6歳になる朱犂は黒影の隣で大人しく座っている。黒を象徴としたワンピースを着込んでおり、それは夜空に燦々と煌めく星々のような力強さと儚さを兼ね備えていた。朱犂と黒影の視線の先には朱犂の両親の遺骨。葬式も終わりをつげ親戚一同で初めて集まるのがまさか自分の姉の葬式になるとは思ったこともなかった。


「酷い惨状だったらしいわよ?なんでも、通り魔が病院に乗り込んで切り刻まれていたって…」


「まぁ…物騒な事件ね?」


「しかも、あんな小さい子を残して…」


 後ろで聞こえる他人事の話に黒影は手を握りしめ黙って堪える。


「そんなことよりも、朱犂ちゃんをどうするかが問題だ。白陽さんのご家族は若い弟さんしかいないんだぞ?うちの誰かが彼女を引き取らなくては…」


 後ろで聞こえるのは翼さんのお兄さんである崩斑(ほうむら) 葉月(はづき)さん一家と従兄弟の矢村(やむら) 鷹盛(たかもり)さん一家。そして翼さんの親戚である羽賀(はが) 義孝(よしたか)さんである。翼さんの父親は既に葬式が終わると実家に戻ってしまった。翼さんが自分の父は厳格な人だが仕事以外に興味がないと言っていたが…イライラがつのる。


「うちは無理だ。そんな余裕ないよ、只でさえ自分の息子も二人いるんだ。大学入試も迫ってるこの時期に厄介事を増やせるほど余裕はない」


 矢村さんは身ぶり手振りを踏まえて必死に説得。朱犂を厄介者?ふざけるな。


「うちも…無理ですよ。それに生前はそんなに関係なかったし…」


 下を向いて俯いてもぞもぞしゃべる羽賀さん。関係ないって…


「俺は知っての通り無理だ。嫁が入院中なんだ。これ以上は問題事を増やせれん」


 最後に葉月さん。頭を抱えているが黒影はそんなことにも気づかないほど頭に来ていた。


「辞めなさい!子供のまえですよ?恥を知りなさい!このまま誰もいないようなら私が面倒を見ます!」


 黒影がなにかを言う前に口を出したのは翼さんの母親である、崩斑(ほうむら) 真依(まい)さん。


「なっ、父さんが許すわ…」


「黙りなさい!わたしはお父さんとはもう離婚します!自分の息子の葬式よりも仕事を選ぶ人にはもうついていけません!」


「なっ…」


「すみません…僕が朱犂の面倒を見ます。」


 気づいたら黒影は手をあげていた。


「貴方はまだ若いのよ?それに子育てはそんなに甘いものではありません。」


 真依さんは黒影の言葉を遮る。


「知ってます。ですけど真依さんが一人で面倒を見るよりは僕のほうが若いし、体力面も金銭面も安心だと思います。それに…俺も葬式でこうゆう話を聞いてて不安だったの思い出したんです。あぁー、俺って要らない子なのかな?って…そんとき姉さんが手をあげてくれて…面倒を見るって言われたときにすげぇー嬉しかったんですよ。それまで震えてた身体がピタッて止まるように…だから、朱犂の面倒を見させてください。」


 黒影が横を見ると小さな身体に涙を溜めて決壊しそうな目で遺骨を見ながら震えていた朱犂が黒影のほうをゆっくり見る。


「朱犂…要らない子じゃないの?」


「あぁ、俺の大好きな二人の子供だ。俺に必要な人だよ。」


「お兄ちゃんは…朱犂が邪魔じゃないの?」


「邪魔なわけないだろ?良かったら俺と明日から暮らさないか?」


「…いいの?」


「なに言ってんだ。家族だから良いに決まってんだろ?」


「でも…朱犂知ってるよ?たくさんお金かかっちゃうんだよ?」


「ガキのくせに遠慮してんじゃねーよ。大人を舐めんなよ?」


「…わかった」


 黒影は朱犂から視線を外して真依たちを見る。


「そういうことです。自分が面倒を見ます!…見させてください!お願いします!!!」


 黒影は産まれて初めての土下座をしながら力強く宣言する!


「俺はこの子を一生幸せにします!例えなにが起こっても…この子を守るために…幸せにするために…俺は世界で一番優しいお父さんとお母さんの間に産まれたこの子を守るために世界で一番強いパパになってみせます!!!」


とりあえず書いていきます!

更新速度は皆様の反響次第ってことで(笑)


とりあえず宜しくお願いします♪

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