7.レオンと二人、ほのかな甘さで締めるエピローグ
夕暮れの中庭。
茜色の光が大理石の回廊にやわらかく反射し、風はほんのり涼しい。
その中でレオンが腰を下ろし、水筒を傾けて休憩していた。
アリアはその姿を見つけ、そっと歩み寄る。
アリア
「殿下も、ちゃんと飲んでますね」
レオンは少し驚いたように彼女を見て、すぐ穏やかな笑みに変える。
レオン
「きみが言ってくれるからね。
……アリア、ありがとう。
君が来てから、この城は本当に変わった」
アリア
「い、いや……私、ちょっと整えただけで……!」
言い訳のように手を振るアリア。
だが、レオンはそれをやわらかい目で見つめる。
レオン
「その“ちょっと”が、誰よりも難しいんだよ」
アリア
「……っ」
夕陽に照らされ、ふたりの距離は自然と近付く。
甘い――けれど、まだ決定的ではない。
恋の入口で立ち止まる“兆し”の空気。
しかし、その静かな余韻を容赦なく壊す影があった。
物陰の護衛たち
「今日はもう“ほぼ両想い”だろ……!」
「いや、まだ“健康仲間”の可能性がある……!」
アリア(心の声)
(だから聞こえてるってばーーー!!)
レオンは小さく吹き出して、アリアを見つめる。
どこか嬉しそうな、その横顔に――
アリアは胸の奥がほんのり、温かくなるのを感じていた。




