レオン、アリアの働きを正式に評価する
アリアが控え室へ呼び出されると、そこにはレオンが静かに立っていた。
窓辺から差し込む柔らかな光が、彼の金の髪を淡く照らしている。
(え……なんか雰囲気が穏やか……?
怒られる感じじゃないよね? ね?)
心臓をドクドクと鳴らしながら近づくと、レオンはいつもの凛々しさとは違う、柔らかな表情を向けた。
「来てくれてありがとう、アリア。」
そして、まっすぐに視線を合わせてくる。
「アリアのおかげで、城内の雰囲気が明るくなった。
皆が笑って働けるのは、きみの改革のおかげだ。」
一瞬、アリアは言葉を失った。
「え、えっと……あの……」
褒められることに慣れていない彼女は、顔が熱くなるのを自覚する。
自分がしたことといえば、姿勢や水分補給を勧めただけ。
それが“改革”だなんて――。
「わ、私はただ……健康のためにできることを……。
そ、そんな、大げさな……」
視線が泳ぐアリアに、レオンは微笑みを深くした。
「大げさなんかじゃない。
きみが変えたんだ、王城の空気を。」
その声音は真剣で、優しく、そしてどこか親密で――
アリアの胸がきゅっと縮まる。
(ちょ、ちょっと待って……
距離近くない……?
こんな穏やかに褒められるの、初めてなんだけど……!?)
ほんのわずか、二人の間の空気が温度を帯びたようで、アリアはどうしていいかわからず視線をそらす。
その耳の先まで赤くなっているのに、レオンだけが気づいていた。




