74/99
ラスト → 次回への伏線
石板の周囲では、学者たちが歓声を上げたり、
重たい古代資料を運んだりと、ひたすら騒がしい。
そんな中、王子レオンは静かに石板へ手を触れ、
決意をにじませた瞳でアリアを振り返った。
レオン
「古代の“健康魔法”……これは王国に必ず役立つ。
アリア、これからも力を貸してほしい」
アリア
「いや、私……本当にずっと健康の話しかしてないんだけど!?
なんで国が動いていくのよ!!」
しかしレオンは真剣そのもの。
その横で、すでにテンションを臨界突破した学者ヴァルノが
わくわくを隠しきれず身を乗り出した。
ヴァルノ
「ではさっそく!!
次の段階、
“古代姿勢魔法陣”の再現実験に取りかかりましょう!」
アリア
「ほら来たーーーー!!
また過労死寸前になる人が出るやつ!!」
ルチア
「お嬢様、今度は誰が倒れるんでしょうね……」
アリア
「それを期待するみたいに言わないで!!」
けれど――
古代文明の健康オタクぶりが証明された今、
アリアの改革はもう引き返せない。
アリア(心の声)
(古代文明まで健康オタクだったなんて……
これ、もう完全に私……
“王国健康革命”の中心に立たされてない……?)
石板に刻まれた古代の知恵が、
新たな波乱の幕開けを予感させていた。




