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石板の後半に“危険な記述”
石板の表面を丁寧に拭いながら、
ヴァルノがその続きを慎重に読み進めていた。
その顔が、途中でぴたりと固まる。
ヴァルノ
「……こ、これは……!」
アリア
「ちょっと、その“古代の重大発見しました”みたいな顔やめて。
絶対ろくでもないから。」
ヴァルノはごくりと唾を飲み込み、震える指で文字を指した。
ヴァルノ
「ここに……
“姿勢を整えることで王族の魔力を安定させる秘術”……
と記されております!」
研究者たち
「王族魔力の安定……!?
それは国家レベルの秘儀では……!」
アリア
「ほらーーー!!!
またややこしいやつ来たじゃん!!!」
ルチアは石板をのぞき込みながら、しれっと言う。
ルチア
「お嬢様、これはもう……
また誰か倒れますね……」
アリア
「やめてその言霊!!
一番当たるやつなのよそれ!!」
しかし王子レオンはなぜかちょっと嬉しそうで、
アリアの肩に手を置く。
レオン
「アリア……これでまた、
君の知識が国を救う証拠が増えたな」
アリア
「いやいやいやいや!!
古代人が健康オタクだっただけだから!!」
けれど、石板の新たな“秘術”記述は、
王国全体を巻き込むさらに大きな波乱の始まりだった。




