学者たちが騒然、アリアに詰め寄る
北方遺跡から石板が運び込まれたその日、
王国学術院と城内の研究室は、まるで魔獣が乱入したかのような騒ぎとなった。
石板の拓本が掲示されるやいなや――
「見ろ! 『腸の巡り』と『魔力の濁り』の相関図だ!」
「これはまさしく……アリア嬢の“朝スープ指導”と一致している……!」
研究員たちが目を血走らせ、書庫と石板を何度も往復する。
アリアはというと、完全に巻き込まれ、研究室の真ん中で固まっていた。
学者Aがアリアの両肩をガシッと掴む。
「アリア嬢! この理論、あなたの提唱した“魔力と生活習慣”の関係と完全に一致しているぞ!」
学者B
「どこで古代魔法の知識を!? 文献か!? 師匠は誰だ!?」
アリア
「ち、違いますってば!!
私はただ……健康の話をしてただけで……!」
しかし、誰も聞いていない。
別の学者が石板の一節を指差し、叫ぶ。
「“十分な睡眠は魔力の濁りを祓う”……
これはアリア嬢が徹夜研究派に指導していたまさにそれだ!」
ヴァルノは片眼鏡を押し上げ、神妙な顔つきでアリアを見つめた。
「アリア嬢……まさかあなたは……
古代文明アスレリウスの賢者の、再来……?」
「だから違います!!!」
アリアは思わず絶叫した。
「私はただの健康オタクで!
古代とか賢者とかプレッシャー高すぎるのでやめてください!!」
しかし学者たちはすでに祭り状態。
「生活改善こそ古代魔法理論の核心だったのかぁぁ!」
「国の教本を書き換えねば!」
アリア
(あぁ……絶対面倒なことになるやつ……!)




