アリア、真っ向から“根性神話”を否定する
会議室の空気は、古参貴族たちの“根性至上主義”で濃厚に淀んでいた。
アリアは深く息を吸い、彼らの真正面に立つ。
アリア
「いい? 魔力っていうのはね、“身体の状態”で流れ方が変わるの。
根性で押し通すより――」
ビシッ、と鋭い音を立てて、アリアは貴族たちに指をさした。
アリア
「睡眠が勝つのよ!!」
古参貴族たち
「ぐはっ!?!?(理想を粉砕された音)」
会議室に衝撃のどよめきが走る。
まるで数百年の伝統とプライドを殴り飛ばされたように、
古参貴族たちは胸を押さえて後ずさった。
古参貴族1
「睡眠……だと……?」
古参貴族2
「魔力は精神力……では……?」
古参貴族3
「根性が……睡眠に負ける……だと……?」
アリア
「負けるのよ。事実だからね。」
そこへ、当の王子が静かに手を挙げる。
王子
「……実は、俺も思い知らされた。
ちゃんと寝た翌日、やけに頭が冴えて……
魔力の制御が嘘みたいに滑らかだった」
ざわっ――会議室が揺れる。
王子
「昔の俺は……寝不足で、世界そのものを恨んでいた気がする……」
アリア
「それ、完全に寝不足の症状よ。」
王子
「……だと思った。」
アリア
「怒りっぽくなるし、判断力も落ちるのよ。
魔力も荒れるし、暴走しやすくなる。
だからこそ――寝るのが最強の魔力管理なの!」
古参貴族たち
「ぐ、ぐぬぬ……しかし……!」
だが、王子の実体験とアリアの理詰めの説明に、
反論の余地はもはやなかった。
古参貴族たちは歯ぎしりしながら視線をそらすが、
その耳だけはしっかりアリアの言葉を拾っていた。
――こうして、
王城に根強かった“根性神話”は、アリアの一撃によって崩れ始めたのだった。




