学者たち、アリアに興味津々(研究依頼が殺到)
魔術学院の研究発表が一段落すると――
次の瞬間、アリアの周囲に白衣とローブの集団が押し寄せた。
「アリア嬢!!」
「ひっ!」
彼女の両肩に、学者と研究者の手がわらわらと伸びてくる。
学者Aが、目を爛々と輝かせて声を上げる。
「睡眠と魔力の関係について、ぜひご教授を願いたい!
あなたの“魔静タイム”は画期的だ!」
学者Bが分厚いノートを掲げながら迫る。
「腸が“第二の魔石”という説――
ぜひ共同研究を!
論文化すれば世界が変わりますぞ!」
学者Cがさらに追撃。
「水分補給で魔力が安定する件、我々で詳細な検証を!
論文にしてもよろしいか!? いや、させてください!」
アリア
「ちょ、ちょっと待って!?
私は……ただ!
ただの健康オタクをしてただけなんだけど!?」
がっつく学者たちに囲まれ、アリアは完全に逃げ場を失っていた。
そんな中、ルチアだけが涼しい顔で微笑む。
「お嬢様。
もう皆様、お嬢様を“魔力健康学”の――
創始者として扱っておりますよ」
アリア
「だからそんな学問、作った覚えないってば!!」
学者一同
「ぜひ監修を!!」
アリア
「逃げたいっ……!!」
――こうして、アリアは望まぬまま“魔力健康革命の権威”として祭り上げられることになったのだった。




