最初は誰も続けない → しかし効果が出るのが早すぎる(恒例)
“魔静タイム”が正式に告知されても、
城の面々はどこか半信半疑だった。
■最初の数日:みんな雑に実践
メイド
「香りだけ置いて、そのまま寝落ちしちゃいました……
瞑想とか……無理でした……」
騎士
「深呼吸してたら、つい戦いのイメージトレーニングに……
気づいたら素振り始めてました……」
魔法士
「呼吸を整えようとしたら、逆に目が冴えてしまって……
魔法陣の研究を再開してしまいました……」
アリア
「みんな……聞いてた?
“落ち着く”って言ったわよね?」
――とはいえ、アリアは慣れていた。
どうせまた“早すぎる効果”が出るのだろう、と。
■数日後:予想通りの大変化が怒涛のごとく
そして三、四日もすると――
城内は“朝から異様に元気な人々”であふれ始めた。
魔法士A
「……あれ?
今朝の魔力が……やけにスムーズ……
詠唱の引っかかりが無い……?」
騎士B
「剣が……軽い……
寝ただけ……なのに……?」
メイド
「お、お肌が……!?
光ってます……わたし……!!」
そして最大の変化は、この人だった。
王子
「……あ、頭が……回る……
眠った……脳が……働く……!
こんなの……初めて……!」
アリア
「王子、それはただの“睡眠”よ!!」
■アリア、心の中で戦慄する
アリア(内心)
(いや待って……
睡眠改善って、本来はこんな即効で劇的じゃないのよ……?
この世界の睡眠の質、どれだけ低かったの……?
全員が限界状態だったってこと……?)
こうして“魔静タイム”は、
やる気のないスタートから一転して、
王城全体を巻き込む大改革へと加速していくのだった。




