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健康オタク悪役令嬢、静かに城内改革を始めます  作者: 南蛇井


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第6話 香りと瞑想と“寝る前の魔静タイム” アリア、王族と貴族の“夜更かし文化”に衝撃

魔腸ケアが軌道に乗り、城内に発酵食品の香りが漂い始めたころ。

 アリアは次なる改善項目――“睡眠”――に照準を合わせていた。


「さて、次はどれだけ地獄が広がっているのかしらね……」


 半分呆れ、半分期待しながら、アリアは深夜の城をそっと歩き出す。

 静まり返った廊下に、かすかに灯る魔導ランプの光。

 その奥から、人の気配がする。


 まず目に入ったのは、王子の部屋。

 扉が少し開いており、青白い光が漏れていた。


王子

「……ふむ、ここは“第七の封印”が……ああ、続きが気になる……」


 完全に寝る気ゼロ。

 しかも魔導書の光が目に悪そうに瞬いている。


アリア(内心)

(うそでしょ……寝る前に魔力書スクロールなんて……現代人のスマホ依存じゃない!)


 次に、大広間の前を通ると、華やかな笑い声が聞こえる。


貴族たち

「では次の夜会は三の鐘の後に!」

「今日の夜会、まだ終わっていないわよ?」


 戻ってきて、また出かける準備。

 完全に“夜会ジャンキー”である。


アリア

「……人間の活動時間、夜に吸われてない?」


 魔術師塔に近づくと、窓が青く明滅していた。

 どう見ても、徹夜の研究中。


魔法士

「くっ……次の実験を……! 眠気など……魔力で飛ばす……!」


アリア(内心)

(その“魔力で飛ばす”が一番危ないのよ!!)


 メイド廊下は、もっと深刻だった。

 夜番のメイドたちが、椅子にもたれながら働いている。


メイドA

「はぁ……あと二時間で朝番の鐘……」

メイドB

「眠……眠くないです……ありません……」


アリア

「絶対寝てる途中で意識飛んでるわよね!?」


 そして最後に、訓練場から不穏な音。


ガッ、ガッ、ガッ!!


騎士

「夜は静かで集中できるんだ……ぐっ……! 筋トレだ!」


アリア

「なんで深夜に筋トレしてるのよ!!」


騎士

「筋肉が夜に語りかけてくるんですよ!!」


アリア

「幻聴よ!!!」


 城内の全員、目の下にくっきりとクマ。

 ろくに寝ていないのが一目でわかる。


 アリアは深呼吸し、魔力視を発動する。


 ――どんより、もやもや、ノイズまみれ。


アリア(内心)

(魔力の乱れ……これ絶対、寝不足から来てる……

 この国、睡眠の概念が完全に崩壊してるじゃない!!)


 彼女は決意した。


アリア

「よし……睡眠改革、始めるわよ……!」

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