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プロローグ
はじめに、この本を手に取っていただき、誠にありがとうございます。
これから開くページには、ささやかな日常が、淡々と綴られております。
どうかご安心ください。内容は決して難しいものではなく、特別な知識や準備も必要ありません。
ただ、普通の生活の中で見過ごされがちな些細な出来事や、日々の小さな感情を、丁寧に描いたものです。
この本を読み進めていただくうちに、きっと貴方の心の片隅に、少しだけ色や匂い、音や温もりのようなものが残るでしょう。
些細な記憶かもしれませんが、振り返った時、思わず微笑んでしまうような、そんな瞬間があることを願っております。
どうぞ、ゆっくりとページをめくり、この本の世界に浸ってください。
読み終わった時、貴方の心に小さな灯りがともることを、心より願っております。