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待てと言われて待ったけれどもう限界です  作者: maruko
番外編

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12/18

ミシェル3/4

婚約者候補の二度目の集まりとかに呼ばれたのだけど、聞いてなかったわよ。

二人ともとても綺麗で吃驚したわ。


しかも個別にお茶会って⋯⋯。

個別なんかで会われたら他の人をマーティンが選ぶかもしれない。

そんな事になったら《《つまらないし》》負けるのは嫌よ。

それにマーティンに婚約者が出来たらあのチヤホヤされるのも無くなるのよね。

そう思ったから強引に他の人のお茶会にセルビアンを《《唆して》》突撃したわ。


公爵令嬢もちょっと嘘ついたら直ぐに辞退したし、案外簡単だったのよね。


本当に《《あの頃から》》セルビアンは便利だったわ。手紙一つで何でも言う事を聞くんだもの。

それにしてもサミュエルはお茶会の突撃を渋っていたのにどうやって説得したのかしらね。

まぁどうでもいいわ、今更だし。


候補が一人になったから私がマーティンの婚約者になったけれど王子妃教育が辛かった。

でも多少の苦労はしないといけないと思って頑張ったつもりだったけど、特にマナーが厳しかったのよね。

丁度その頃ソフィーをマーティンに紹介されたのよ。

ソフィーの所作は完璧だった。

だから教えてもらったの、王宮のマナー講師なんかより丁寧で親切に教えてくれたの。

本当に便利な人だったわ、おかげで王子妃教育も座学だけになってホッとしたもの。

だから親友にしてあげたのよね。


マーティンからサミュエルにソフィーを紹介するって聞いた時は、ちょっとだけ嫌だったけどまぁソフィーを側に置くならそれもいいかと賛成した。


その頃セルビアンに婚約者が出来るかもってマーティンから聞いて、何とか阻止しようと思って手紙にマーティンは冷酷だ、直ぐに暴力を奮うから守ってほしいと書いてみた。

そして家で自分で階段から滑った時に出来た腕の傷を手紙をこっそり渡す時に、これみよがしに見せたら信じたみたい。

チョロかったわ。


セルビアンがマーティンに直談判なんかしないって私は知ってる。

セルビアンは何故かマーティンが苦手みたい、家庭教師がどうとか書いてた事があったけどサラッと読んで捨てたから詳細なんか覚えてない。

苦手なんだって事は覚えておいた。

それから私の親の事を話した後に自分もそうかもって言ってたから、そうなの?って思ったけど、面白そうだったから肯定しておいた。

だから絶対に王妃様とかにも言わない。


本当にこんなに便利すぎる人を簡単に手放すわけにはいかないのよ。


だけどあの馬鹿は何を血迷ったのかマーティンを襲ったの

新婚旅行の帰りに、私も死ぬのかと慌てたけど私は襲われなかった。


襲ったのがバレてあんなに便利だったセルビアンは居なくなってしまった。

残念だけど仕方ないわよね、でもマーティンが半身不随になった事で、便利君が新たに誕生したのは好都合だったわ。


サミュエルはセルビアンと違って頭がいいから執務もしてくれて私は遊んで暮らせたもの。


でも陛下達が何か疑ってるみたいだったのはちょっと計算外だった。

私とセルビアンの事を疑ってるみたいだったけど偶々その時に陣痛が来て有耶無耶になったのは助かったわ。

マリアは親孝行な娘よね。


サミュエルを縛るために無理矢理マーティンの命令と言って遊ばせたら懐いてくれるし、サミュエルがソフィーに会いに行こうとした時には、お昼寝してても起きてくれるからマリアを口実に足止めもかなり出来た。


でもそんな事くらいで会えないとか言って落ち込んでるんだもの。

時間くらい自分で作ればいいのよ、まぁそれでも3回に1回は邪魔するけどね。

私じゃなくソフィーを好きになったのがいけないのよ。


結局はサミュエルが自分で撒いた種だものね。

素直に私を好きになればソフィーと結婚するくらい許してあげたのに馬鹿な男。


そういえばサミュエルからソフィーにって何回か手紙預かってたけど、何処にやったかしら?

まぁもういいか見つけたら捨てといてあげよう。




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