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待てと言われて待ったけれどもう限界です  作者: maruko
本編

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惨めな誕生日

新連載です

よろしくお願いします

今日私は24歳になった、あと1分で明日になる。


そうあと1分で誕生日が終わる。

無情にも食堂の時計が鳴り響いた

ボーンボーン⋯⋯。


今年も忘れられたのかな


惨めだなぁ


婚約してから8年、祝ってもらえたのは最初の2年だけ。

2年目の誕生日に

「来年は結婚式もあるからお祝い毎がいっぱいだね」

そう言ってなかったかしら?


もうとっくに適齢期なんか過ぎている。


こんな事になるなら何故『待つ』という選択をあの時してしまったのだろう。


コンコン


ノックの音!


忘れてなかったのね

時間少し過ぎたけど折角来てくれたのだから不機嫌な顔はだめよね。


喜んで扉を開けるとお父様が立っていた。


「ソフィー入るよ」


駄目!入ったら来てない事がバレてしまう。

そう思ったのにお父様を止める手に力が入らない。


「やはりな、今年も来なかったのだね。ソフィー約束は守ってもらうよ」


「⋯⋯でも」


「君が待つ価値が彼にあったのかい?こんなに蔑ろにされて、私が選択を迫ったのはこんな目に娘を合わせるためじゃないんだよ」


「⋯わかったわ、荷物を纏めます」


私の言葉に頷いてお父様は外に出る。

おそらく扉の前に待たせていたであろう侍女を呼び込む為に。


私の8年は⋯⋯待つと言った6年は最後は虚しいものになってしまったのね。


今日も貴方は彼女の所かしら?




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