第三十三話「空想と偶像の進化」
こんばんは。
那祢です。
久しぶりに書く前書きです。
いるか要らないか少し悩んでいまして。
二つ書いているので片方でまた次回って書くと紛らわしいかなと。
考え中です。
今回は爆発後の町の話。
トネが思うことは?
またあとがきで。
キリンって何で首が長いか知ってるかい?
キリンはね、最初は首が短かったんだ。
広大なサバンナでは下に生えている草は早い草食動物に食べられてしまう。
そのため木の上の葉っぱを食べなきゃいけなかった。
キリンはねそのため進化して首が伸びたんだよ?
『進化論』
僕はこの本を読んでいる。
昔聞いたことがある嘘のような話の数々が載っている本だ。
干支になれなかった猫。
ネコは十二支の役目の競争でネズミに嘘をつかれて勘違いをしてしまう。
一番早かったのは牛の上で着くまで眠っていたずる賢い鼠。
次に遅いからと一番早く出た丑。
森などスイスイの虎。
足のばねが強い兎。
遅くても楽勝と空を飛んできた辰。
草道をまっすぐ通ってきた巳。
走るのは得意だったが起きるのが遅れた馬。
体の毛が邪魔してなかなか進めなかった未。
枝や蔦をロープにして朝になってやってきた猿。
鳥目の為、暗闇に彷徨った酉。
寄り道大好き戌。
まっすぐ突撃、柱にあたりまくった猪。
そして次の日になったネコはやってきて・・・・・・干支になれなかった。
嘘をつかれた猫は怒り鼠を追いかける。
そして猫は鼠を追いかけるようになりましたとさ。
「うーん。大変興味深い。でもな・・・」
この話は日本で有名な話なんだが。
少し違和感を感じていた。
何なのかはわからない。
でも呼んでいて違和感を感じたのだが。
昔話って昔あったことや教育が入っている。
特に干支には丑と寅で鬼が出来上がり、その反対方向の干支で桃太郎の家来の動物がなっていたりする。
「人間は進化しないのかな?」
僕は星を覗いてみる。
戦い続ける国々。
消え果てく命。
ため息つきながら。
翼族の女の子、ヤマチ。
ハーピーのイスカ。
象獣人のトネ。
この三人が目覚めたようだ。
「キョウモイイテンキ!」
「うるさいな!」
「・・・・・朝から喧嘩すんなよ。フワァ・・・・」
俺たちは昨日の夜遅くまで話をした。
翼族のヤマチとハーピーのイスカはこの国を偵察しに来たのだが向かってる最中に大きな爆発が起きてその衝撃で落下。
気を失って目を覚まし目的地に向かったところ俺と出会った。
とのこと。
あのハーピーの性格だと嘘はつけないだろうし。
「トネ、メシウマカッタ!」
イスカが夜、俺が用意したご飯に感謝する。
簡単な鍋を作っただけなんだけどな。
「まあ、食べれないもんじゃなかった。」
ヤマチがそっぽを向いて言い捨てる。
素直じゃない奴め。
一応城跡を近くで見てみたいんだけど爆発のせいであちらこちらから煙が出ているのでまだ一部燃えているだろう。
俺は二人と別れてゆっくり城に向かうことに・・・・・・・・
「おいお前!何処へ行くんだ!」
「イスカ、ゴハンウマカッタ。キョウモタベタイ!」
「あたしはご飯を食べたいってわけじゃなくて・・・・・」
― キュルキュルキュル・・・・ ―
お腹が鳴る。
説得力がない。
「わかった。少しの間一緒に過ごすか。」
そうつぶやくと
「ふん!ご飯作ってもらえればいいんだから。」
「ウマイ。トネスキ!」
羽をはばたかせまくった。
周りを調査ついでに材料を集めないとな。
何処かの勇者の様に次々と空き家や民家に入って調べていく。
ほとんどの家が避難していて留守だが一部逃げ遅れた人もいた。
その人も集め朝一番の大仕事炊き出しをすることにした。
動ける女性は野菜の皮むき、重いものは男性に運んでもらう。
少しでも多く作らないと。
材料は細かくなったが豚汁モドキが出来上がった。
それをみんなに配ると美味しそうに食べる人々。
自分の家族が亡くなって泣きじゃくる人。
うなだれて俯く人。
それぞれだった。
俺もここに両親がいたら同じ反応をするだろう。
そのためには獣人用警備兵の俺がしっかりしていないと。
そう決心をしてこっそり炊き出しを抜け城跡に向かうのだった。
城跡。
そんな物なんか無かった。
そこにあったのは大きい円に削られた石のブロックが少し。
それ以外何にもなかった。
「嘘だろ?・・・・・何もねえ。・・・・・・・城下町や商店街さえもねえ。」
地面に刺さっていた物を見つける。
ドンコウさんのお気に入りの剣。
アニマルキラーだった。
剣の柄には握りしめられた跡があった。
「ドンコウさん・・・・・・・・・」
周りには焼けて身元が分からなくなった亡骸が多数。
どれがドンコウさんとはわからなかった。
「あ・・・・・・・」
探していると俺と同じ服を着ていた獣人が。
多分こいつは・・・・・・・
身分証明書が落ちる。
「あああああ・・・・・・オーギー・・・・・・・・」
クロヒョウの獣人オーギーだった。
シフトが変わってドンコウさんと一緒に巡回しているって言ってたな。
・・・・・・・・・・・・
俺はしばらく呆然。
正気になった俺は二人の墓を作ることにした。
墓には持っていた武器で墓標に。
「必ず犯人を見つけてやるからな。」
握りこぶしに憎しみを込めて。
憎しみに燃えるトネ。
あの爆発を起こしたのは?
次回は翼族のお話しも考えてます。
またよろしくお願いします。
那祢でした。




