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第十八話「アトラクションの町」

こんばんわ。

那祢です。

今朝も温かく日に当たっていたら夕方に。

春なんですね。

さて今回は盗賊三名のその後。

大佐とは?

またあとがきで。

「「「大佐、お待たせしました。」」」


バナイとヤヤア、普通の盗賊ヤマタカが膝まづく。

ここはナベシマの作った町からかなり離れた場所。

鉄で出来た壁が覆っている要塞娯楽施設、またの名をミッチーランドだ。

町を全部使い作られているミッチーランド。

各場所は円で区切られていた。

娯楽施設がメインとなっていて買い物ができる外周第一階層。

乗り物や遊び場などがあるテーマパークの第二階層。

中央にあるお城のミッチー城が聳え立っている第三階層の三つのフロアで分れていた。

そして今、お城の王の間。


「・・・・・・お前達。大佐は止めないか?」


王座座っていた者が三人に声をかける。

この国の王なんだろう。


「な、何でですか?まさしくその姿。大佐ではないですか!」

「私もその呼び方、素敵だと思います。」

「でもなぁ。」


ヤヤアとタカヤマの言葉に王座に座っていた者がつぶやく。


「んー。変だと思えないんですけどね。僕は会ってない気がする」

「なん・・・・・・だと!?」

「何処がおかしいんですか?ナバイ。」


少し不機嫌に二人がナバイに返事を返す。

ナバイは頭を掻きながらこう答えた。


「だってさー。ミツミ様ってこのテーマパーク兼要塞の王様じゃん?」

「そんなの当たり前だ!神であって我々の創成者。偉大なるお方だ!」

「だからさー。タカヤマが言ってる大佐って軍の階級を表すってミツミ様に教えてもらったけど・・・・俺らって軍隊じゃないじゃん?」

「軍隊じゃないだと!?何を言っている!ミツミ様は我々の指導者、最大級の称号。大佐をつけさせてもらって・・・・・」

「それって大佐じゃなく王や陛下でいいんじゃねえ?または閣下とか。」

「私だって閣下とつけたかった!!!だがどうしてもミツミ様は閣下を許してくれなかった。」


タカヤマはミツミを見る。


「俺をそんな目で見るなよ。お前ら知らないと思うから言わなかったが神で閣下だとどっかのデスメタルの悪魔で閣下を思い出すから嫌なんだよ。わかれよなぁ。」

「・・・・・・・大佐が言うならしょうがありません。」


タカヤマは肩を落としてがっかりする。

ミツミがそれを確認すると話し出す。


「で話を戻させてもらうかぁ。でノマツはやったのか?やっていないのか?」


その問いにヤヤアが応えた。


「私が彼らの武器、鉄砲って言う武器で狙撃しました。一応胸を打ち抜いておきましたが生死は確認していません。やはり誰か一人残って確認すればよかったでしょうか?」


ヤヤアの言葉にミツミは首を振って答える。


「いいや。いい。死んでも死んでなくてもどうでもいいさぁ。」

「「「!?」」」


三人は驚いた。

いや三人だけではない。

王の間にいる全員が驚きざわつき出す。


「だって今回の作戦はノマツを〇すのが目的じゃないしなぁ。戦争を止めたかったってのとアイツが他の町や村に戦争吹っ掛けているから俺のミッチーランドに客が来なく逃げてきた避難民だけ集まっていたからさ。はっきり言って邪魔じゃん、ノマツ。だから処分しておいただけ。それと食料を燃やせば備蓄を切り崩すか蓄えるしかないからね。まあ、それがわからねえ奴らじゃないことを望むけど。あはっ。」


ミツミは笑った。

背筋がぞくっとするぐらい引きつった笑い顔。

周りにいた者たちが黙る。


「で・・・・・大佐、次はいかがいたしますか?」


タカヤマがミツミに問いかける。

偵察、または乱波する場所を尋ねる。


「ノマツの処分はまあいいかなぁ。次は水の国か死の国かそれとも空の国?ああ!良い国があったじゃないか!」


ミツミは王座から立ち上がり手を前に出し命じる。


「昔一緒に働いていた俺を馬鹿にしたうえ覚えていないあの男。むっちりTシャツのニシジマ リュウトの国を見て来い。農作物がメインの国だから隙あれば奴の国の食糧庫を破壊して来い!」

「了解!」

「わかりました!」

「りょーかい。」


三人は返事をする。

その時一人の補佐官がミツミに耳打ちをした。


「ふむふむ。それはいいかもしれないな。お前たち三人に下の者たちをつけたいと思う。呼ばれた者たちはここへ!スナマキとシラマツ、入って来い!」


二人の男女が入ってくる。

服装は三人が来ている服と違く今この世界でよく着られている平民服だ。

年齢は年上。


「この二人を付ける。ヤヤアの様に色仕掛け・・・・・は期待できないが気配を消すことに長けてるスナマキ。情報収集が得意な商人の経験が高いシラマツだぁ。お前達なら任せられると思っているぞ!」

「・・・・・・スナマキです。よろしくね。」

「スナマキちゃんはテンション低いな!おっと俺の番!やあやあ、情報収集は任せてくれよ!どんな人間とも仲良くなれる男。俺様シラマツさんだ!」


その返しに三人は


「バナイっす。よろしく。」

「ヤヤアです。スナマキさん。よろしくお願いします。」

「・・・・・・ヤマタカです。」


少し微妙な雰囲気になった。

そう三人は・・・・・コミュニティー障害。

特に陽キャラクターが苦手のタイプのコミ障だった。


「ゴホン!自己紹介が終わったな!ではお前たちの健闘を祈るよ!じゃあな。」


ミツミとその王妃は王座を後に部屋に消えてった。

多分王妃がミツミの顔を睨んでいたのに気が付いて部屋に戻ったんだろう。

お説教コースなんだろうな。

そう思っていると


「すぐ馴染めそうでよかったぜ!じゃあさっさと仕度して向かおうぜ!」


シラマツが仕切り出す。

その後を四人が付いていった。

状況を見た周りの者は皆こう言った。


ー コミ障のグループに陽キャを混ぜてはいけないと。 ー

ミツミの軍だったようです。

彼らは何故戦争を遅延させたのか?

ミツミが考えるものは?

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした!

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