表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/30

第十五話「侵略される都市(まち)」

こんばんわ。

お久しぶりです。

那祢です。

今回は少し話が進みます。

どうなるかはタイトル通り。

またあとがきで。

「「「わーーーーーーーーー!!!!!」」」

「やめてくれ!ぐぎゃ!」


武装した兵士が男性の胸を剣で貫く。

男性から声がしない。

彼は死んでしまったようだ。

剣で刺した男は家の中に入り奥まで進む。

そして奥に設置してある家具を開けた。


「ひいっ!助けてください!私はただの民で!」

「ママ―!こわいよー!パパ―!」


開き戸に女性が二人隠れていた。


「やはり隠れていたか!おまえの旦那はさっさと〇っといたぞ!そこらへんに転がってる。見て来いよ!」


兵士は女性を引きずり先ほど刺された男性の前に放り投げる!


「あ、あなた!ひどい!貴方達なんてことを!いたっ!髪を引っ張らないで!」

「うるせえな!〇すぞ!まあこいつらはまだ使えるからな。持って帰るぞ!」

「や、やめて!」

「パパー!助けてよパパ―!」


彼女らは兵士に抱えられて連れていかれた。

周りを見渡す。

男性は大人のほとんどが〇害され広場の一角に。

女性や子どもは縄につながれて一列で並んでいる。

ここはナベシマ ミヤカの国。

何かが焼ける香ばしい香り。

死の香りが舞う世界。

今はまさに『戦争中』だった。

そんな中大きな声が響き渡る。


「御屋形様おなーり!!」


大きいほら貝が聞こえる。

その音が鳴り終えると巨漢の鎧武者がやってきた。

黒と黄色の鎧だ。


「お前達!まだ本殿が攻め切れていないのか!」


鎧武者が大声をあげる。


「申し訳ございません!中の兵士たちが地の利を利用して攻撃してきまして・・・・・」


兵士の一人が前へ出て行き鎧武者の問いに応える。

その瞬間!


- ボトリっ。 -


答えていた男の頭が落ちる。

側近の男に一瞬で首を切られたようだ。


「・・・・・で他に何か言いたい奴は?」


周りが鎮まる。

さすがに答えることなどできない。

失敗したら殺されるだけなのだから。


「あのーすみません。」


側近の一人が手を上げる。

扇を持った鎧武者が無言で頷く。


「これ以上犠牲を増やしたくないので側近のあたしたち、七英雄が向かいましょうか?ノマツ様?」

「おい、お前!名前を!」


一人が怒り他の皆がシーンとする。

もちろん怒ったのはさっき刀を振った男だ。

彼の持っていた剣の切っ先が彼女の首元に剣が刺さりそうになる。

周りの者は一瞬の為、確認できていない。

が・・・・喉元には刺さっていなかった。

一瞬で彼女が避けた・・・・ではなく避けたいたのだ。


「ちっ!残像か!」

「甘かったね!あははは。」


そんな姿を見て鎧武者が声を上げる。


「いいって、シジ。イチにはなんとでも呼んでもかまわんと伝えてある。」

「あははは。ねっ?いいて言ったでしょ?」

「何にも前に説明されておらんわ!イチ!」

「喧嘩するな!するんだったらさっさとアイツらを倒してこい!」

「了解しました!」

「承知しました。」

「・・・・・・御意。」

「わかりましたよーだ。行ってきます。」


二人の後に二名加わり巨大な建物に向かう。


「ふー。」


兜の前の防具を外す

やはり鎧武者はノマツだった。

かなり汗をかいているのか持ってきたタオルで顔を拭いていた。


「お、御屋形様。あの四人だけで大丈夫でしょうか?私たちも宮殿に!」

「いい、いいって。向かってもお前達には奴らに勝てんって。あそこを守っているのは多分七英雄ランクだからな。」

「ですが四人では・・・・・・」

「四人?」


ノマツは首を傾げた。


「はい。声の確認で四人かと思いまして。」

「・・・・・もう一人向かっているぞ。」

「えっ?」

「シジとイチとナミナとゴロゴ、そしてニーナだ。」

「ニーナさんが?!」

「よく見てあげないとな!アイツ七英雄の中では影うっすいからな。」

「りょ、了解しました!」

「「「あははははっはは・・・・・」」」


本陣では笑い合ってる間宮殿では・・・・・


「やめてくれ!人殺し!」

「お前達!俺の仲間を!」


凄腕の兵士たちが七英雄・・・・・五英雄に襲い掛かる。

が・・・・・・


「邪魔なんだよ!雑魚が!」

- パ―――ン! -

「ごっ!」


イチの銃弾に頭を射抜かれる兵士。


「ふん!」

「あぎゃ!!!」


シジの剣で真っ二つになる兵士!


「・・・・・・・いね。」

「あ・・・・・れ?」


体中にレイピアの剣先が刺さる兵士。


「眠ってな!永遠にな!」

「げふん!」


長槍に頭部が刺さり絶命する兵士。

と、どんどん数が減っていった。


「顔がほとんど同じで気持ち悪りいな。」

「さっさと仕留めねえとな。ナベシマ ミヤカ。」

「誰が先に殺すか競わない?あたしが一番!」

「神殺し。・・・・・・本望。」


四人がナベシマ ミヤカの部屋に入った時だった。

彼らはその部屋の状態が異常と感じられた。

何故ならその部屋にいた者たちが全員死んでいたからだった。


「フー。」


イチが溜息をつく。

そしてから誰もいない端っこに向かって声をかけた。


「ニーナ、怒ってないから出ておいで。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」


暗い部屋の端っこが動き出す。

それはどんどんイチに近づいてきた。

イチがそれを両腕でキャッチする。


「イチ。」

「お疲れ。ニーナ。ナベシマ ミヤカだけ捕まえたんだね?」


イチの腕に包まれたニーナ・・・と言う女性が頷く。

ガスマスクをしている女性だった。


「やっても良かったけど捕まえて・・・・みた。」

「じゃあ今回はニーナが一番ってことで・・・・・・」

「それはイチに上げるって・・・・・」

「ひゃぎゅん!」


そう言ってる最中にいきなりナベシマの首が宙を舞った。


「もーらい!いらん奴はさっさと処分しろって教わんなかったか?」


サジが長槍を回して首をはねたようだ。

イチの顔が怒りで歪む。


「お前!」

「馬鹿か?御屋形様待たせてるんだぞ?さっさと処分すんのが当たり前だろ!」


結局この後の喧嘩を止めるのに七英雄全員が集まることになる。

その後、待たせた挙句にノマツに長い時間お説教されるのであった。

ナベシマはこのまま落ちてしまいました。

残るは?

どうなるのか?

また次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ