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第十三話「神候補の契約、それと注意点」

こんばんわ。

いつもより書くのが遅い那祢です。

今回は少し補足を。

本当は先に書きたかったのですが。

またあとがきで。

一度僕はその星を離れて神々が住む国へ戻った。

なぜかって?

それは神候補の資料を確認するため。

自分は自室に置いてある神補佐用の資料だけしか確認していなかったからだ。

そこのマニュアルには三行でこう書いてあった。


「神補佐の仕事」

「1,神様の補佐をして手足のように動き回ること。」

「2,神国の事務作業や魂送りを行い神国を活性化させること。」

「3,神候補の手伝いや注意をしてその星の神にする事。」


そう、神候補の補佐を行うにしろやって良い事、いけないことがわからないのだ。

だからそれを確認するため神国へ。


「やあ!お帰り。仕事は終わったのかい?」


笑顔で他の神補佐が声をかけてくる。

この子はキャサリンと言ってこの世界で何週間目にあった女の子の神補佐だ

一応僕の先輩にあたる。


「いやー癖の強い子たちが多くてね。まあ、ゆっくり町を作って成長をしていけばいいかなって。」

「あらら。やりたい事やらせてあげればいいのに。」


やらせてるんだけどな。

言うこと聞かなくて自分勝手に。


「まあ話は置いといて。その彼らが何をしなければいけないのか一度確認しようかなってさ。」

「ふふふ。いい子ですね。先輩嬉しいですよ。後輩が成長してくれて。涙が出ちゃう。ううう・・・・・・」


嘘なきである。

これに騙されてこの人の仕事を手伝ったら大変な目にあったからな。

何で手足が四本増えたティラノサウルスモドキと追いかけっこをしなければいけなかったのか。

氷の世界へ飛んでシロクマックスって言う十メートル越えの白熊の群れと闘うことになったのか。

思い出しただけでも嫌になる。


「先輩、嘘なきですよね?」

「つられなかったか。」

「何回か引っかかってるので。」

「周りの人はすぐ手伝ってくれるのにな。」


てへ顔をする。

可愛い。

大抵の男はこれでだまされるんだろう。


「で、資料はこれよ。」


キャサリン先輩が資料が入った紙束を投げる。


「おっと!」


うまくキャッチが出来た。


- 上手な世界を作るには?神候補試験 -


そうタイトルが書いてあった。

僕はさっそく開き確認をする。

解ってるページは後でいいか。

重要点を抑えることにした


- 神候補はその星の神になるための試験を行わなければいけない。そのために以下の事を行ってください。-

神候補は数人で一つの星を渡されます。

星を任された候補者は開拓や助言、能力を行い生命が住める環境を作ってください。

住める環境が出来たら村や町、都市など作り世界を発展させてください。

住民の幸せでポイントがもらえます。

その国の住んでいる者の幸福、発展で幸せポイントが入り神補佐はそれを使用しさらに成長できます。

最終段階でポイントを獲得したものが神となることが出来ます。

そして神になった者はその世界の象徴として見守ることになるでしょう。


「幸せポイント。」

「そっ。幸せポイント。それを使うと周りで鉄鉱石が発見しやすくなったり厄災などから逃れることが出来るのよ。」

「じゃあもしかして・・・・」

「・・・・そうね。戦闘などの特技がある場合は鼓舞や身体強化アップってのもあるかもしれない。でも私の神候補と星の人達はのんびり暮らしてるからそう言う心配はないわ。」


いいな。

争いが少なくて。

うちにはいるんだよな。

戦闘系の特化してるものが何人も。


「まあそれはさておき注意点を確認しないと。」

「それはさておきってーすっごい失礼!」


頬を膨らましている。

可愛い。


- 神候補による注意点十二カ条 -

神候補は威厳を持ち自分の星の生物に接しなければいけない。

神候補は星の生物を成長させなければいけない。

神候補は星の生物と交わってはいけない。

神候補は自分の作った世界の生物、眷属を自分で破壊してはいけない。

神候補は神候補を殺めてはならない。

神候補は・・・・・・・・


「・・・・・・・・・・・」

「どうしたの?」


僕は沈黙してしまった。

十二ヶ条なのに初めのところに違和感が。

この間会ったイザワ。

成長させなければいけないのに。

コタツで麻雀していてあのままスケルトンを成長させる気あるのか?

あと他の奴も眷属を自分の・・・・・・・・欲の扱いにしてる可能性があるかもしれない。

そうなった場合は神候補を下さないといけない。

ノマツの破壊行動もだ。

テーブルに座る僕。


「どうしたの?」

「ん?頭痛がしていて・・・」

「えー?神補佐は状態異常しないはずだけど?」

「くそっ!考えることが多くて困ってるんだよ。」

「考える事って?ああ、あの神候補たち?」


無言でうなずく。


「でも何であんなに癖が強い人が多いんだろう?」

「え?」

「最初は性格マイルドな方たちを受け持つんだけどね?」


これってまさか神様、選別間違えた?

そんな疑いを持ちながら「神候補による注意点十二カ条」を黙読するのであった。

禁止事項を無視する神候補。

本当に神になれるのか?

次回も書く予定なのでよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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