第一話「人生へのエピローグ」
那祢です。
新しく始めました。
どんどん書いていきたいなと思ってますが。
なんでいきなりかって?
それは・・・・・・・
またあとがきで!
君は神様を信じますか?
僕は神を信じてはいない。
何故ならお祈りしても拝んでも良いことないし。
複数いるし物語が定かではないし。
両親だって病気で亡くなったし。
・・・・・・・・・・・
まあ沢山あるが僕は神を信じてはいない。
正しくは。
信じてはいなかった。
今日ここで合うまでは。
「やあ、死んでしまったそこの君。」
「えっ?」
目の前に背広を着たおじさんがいる。
年齢も結構いってるのか。
サラリーマンって言うよりおじさんだ。
「今、失礼な事考えたでしょ?」
「あっ、すみません。」
「すぐ謝るなんて君はまさに日本人の鏡だね。」
おじさんは頷いている。
そう言えばこのおじさん、変なことを言ってたなぁ。
死んでしまったって。
「そうそう君は死んでしまったんだ。正しくは過労死って奴か。」
げっ!
何で思っていることが分かったの?
なんかこっち見てにたにたしてるし。
もしや?
「・・・・・・すみませんが僕の心、読んでいますか?」
「まあ、神様なので。」
か、神様。
僕の目の前にいる奴は神様って言うのか?
神って言うのはもっとテル〇エのコミックや彫刻であるような服や修行僧のような服を着てお祈りしてるってイメージしかない。
「それは偏見って言うんだぞ?」
「あっ、読んでましたね。すみません。」
「怒っていないからいいよ。もうー怒ったら地面とか大地とか粉砕しちゃったりするぞ?」
おいおい。
地面と大地は一緒だぞー!
ツッコミてぇー!
神を見るとにやにやしてる。
そうだ心ん中読めるんだった。
「君、いいね!予想通りだ。そのツッコミとかノリとか。」
「はあ。」
「今この神の世界そういう奴少なくてな。まあお前さんが考えているように固っ苦しい奴か自分勝手でのんびりスローライフしたり恋愛したり自由すぎる奴しかいないから。」
「そうなんですか?」
「そうそう!書類管理とかしないし部下の者もやる気ないし。そういえば君って向こうの世界で『社畜』って呼ばれるぐらい必死に仕事してたんだよね?」
「・・・・・・・何で知ってるんですか?」
「だって君の担当、僕の部下だったから。」
ん?
なんだ?
神が明後日の方向を向いてる。
これってまさか・・・・・
「その担当は?」
「仕事をしないんでお灸を据えてるところだよ。」
「で、その神が観察していない間に僕はもしや・・・・・」
「死んでしまった事になるね。」
なるねじゃない!
死んだのはまさかお前が原因か!
僕は掴みかかろうとしたが体が動かない。
「ごめん。今、君は魂状態だから動けないんだ。」
「くっそ!僕はまだ向こうでやり残していたことがたくさんあったのに!なんでだよ!仕事が忙しくて使わないで溜めてしまった給料無駄になったし!くそっ!くそーっ!!!」
僕は悔やんだ。
詰んだゲームやプラモデル。
好きで集めたカードや未使用で一千万近くまで溜めた給料。
それをすべて失ってしまった。
可愛い女の子と結婚して幸せの家庭を作り日々を生きる。
老後は農園や畑でスローライフをって目標が。
全部無駄になった。
じゃあ僕は何のために頑張ったんだ?
崩れ落ちる僕。
実際に動けないので棒立ち。
「だからさっきから言ってるじゃないか。ごめんって。」
「なんでその言い方なんですか!?そんな軽いものなんですか!僕の命って!」
そう言うと神は黙り込む。
そして息を吸い一言。
「軽い。」
「なっ!」
「お前の世界にいたよな?蟻って名前の生き物。ああ、ミジンコって言ったらいいのか?あれぐらい軽い。」
僕は声を失った。
ま、まさか。
蟻やミジンコと一緒?
でも大きさは・・・
「命は変わらん。生きてるんだからな。だからわしの世界でお前の命なんてそんなもんだ。ここに来たのなんて来たくて来てる訳じゃないし。」
「な、なら何で僕に会いに?」
「それはな・・・・・・・」
僕の方へ近づいてくる。
そして肩をポンと叩き、一言。
「新しい神の補佐をしてほしい。」
神はそう僕に告げた。
神の補佐?
それってどういうことだ?
「怪訝な顔をしているね?それは簡単な話だ。新しい世界を作るために数名の神をその星に配備する。それの補佐をしてほしいってわけだ。」
「そ、それをするってどういうメリットが?」
「めりっと?」
そうメリットだ!
シャンプーリンスのアレではない。
やって得するかしないかって奴だ。
「ああ、そう言う意味ね。まあやってくれれば少しは譲歩して自由特権をあげましょう。」
「自由特権とは?」
「・・・・・・・・まだ考えていないな。例えば可愛い天使ちゃんを無理やり彼女にするとか?」
おいおい!
神だろ!
惚れたはれたは二人の関係を大切にしないとダメだろ!
あれ?
神が笑ってる。
「そう言うまともな人間だから君に託したいと思うんだ。」
「心を読まないでください。」
「読まれないよう頑張ってください。」
どうしろって言うんだ!
「で・・・・合意は?」
このまんま死んでも悔やんでも悔やんでも悔やみきれない。
怨霊になってしまうぐらいだ。
だったら最後までもがいてもいいんじゃないか?
神でも死神でもなんでもなってやる!
「やります。」
「やりますって、いきなりスケベだね。」
「そう言う意味ではなく・・・・」
「知ってる。まあ、頑張ってくれ。あとでわしの部下が迎えに行くからな。」
そう言うと神は指をパチンとする。
体が動けるようになった。
そして神が去り際にこう言った。
「性格に難がある者たちもいるけど頑張ってくれ。新米補佐官。それともういいぞ。」
何者かが横を通り過ぎる。
真っ黒の姿で大きな鎌を持っている。
し、死神。
「良い返事が無かったら刈っていくよう彼女を用意してたんだ。まあ使わなくてよかったけどね。じゃあまたな。」
死神と神、二人は光のなかに消えてった。
そして僕だけが空間に残される。
「蟻より小さいのか。ボクの命は人生は。うっ・・・・・・・」
神との出会いや精神的疲れで倒れこむ。
そして気を失うのであった。
すみませんでした!
書いてる途中で寝てしまい半分くらい書いていないからこちらにしました!
許してください!
(ゴールデンウィークは全て仕事でした。)
次回はあちらを書き終えますのでよろしくお願いします。
那祢でした。
タイトルがエピローグしか書いてなかったので修正しました。
正しくは亡くなった彼の物語、そのエピローグという意味でした。