第7話 新年度
大学2年生になった私たちは一般教養の選択をしていました。
1年生の時に確保した単位を選びそうになり端末を操作して取得単位を表示させて何とか未習得の科目を選びました。
所属ゼミでの研究は魔法金属の加工をしながら常温核融合炉の実験をマルチタスクで魔法を使って実験をしています。
その結果魔鉄とミスリルの加工方法を鍛冶師が打つ方法を確立しました。
試しに剣と槍を作製して花京院財閥のダンジョン攻略部門に試して貰う事にしました。
常温核融合炉は理論が纏まりましたが魔石発電機が広がり始めたのでそれが終わるまではブラッシュアップに励んで発表は控えましょう。
また鍛冶師や服飾師の為にサイズ自動調節の機能と自動修復を付与するための符を発売する事にしました。
その為に仕事が増えたため会社の従業員を増やす事にしました。
会社の状態を改善するとまだ他の人が回収していない魔法金属の調査をします。
するとアダマンタイトと言う金属が常温超伝導物質だと確認しました。
常温超伝導物質の発見内容を見本と同時に発表したらエターナルストーリーオンラインの世界で回収したインゴットで試作品の半導体を魔法で作成しました。
256階層の多階層構造の量子コンピューターのCPUと記憶装置を必要な数を魔法で制作すると現在存在するスーパーコンピューターですら型落ちになる程のデスクトップパソコンを製作しました。
花京院財閥の産業ロボットを制作する企業向けの多階層半導体制作機の設計図を書き上げて半導体製造機器の製造をして貰っている間にOSと各種開発言語を作り上げてしまいます。
デスクトップパソコンが完成すると現在主流のOSを仮想パソコンで動かせるエミュレーターを作成しました。
現在存在しているパソコンとは周波数が1単位違う程の速度でエミュレートしています。
GPUと周辺装置の仮想ドライバーを作ると花京院財閥の新型パソコンとして販売できるように独自のワープロと表計算ソフトも作成しました。
製造機械の設計図を書き上げると現在販売されている主要な周辺装置のドライバーソフトも揃えたので生産環境が整えば何時でも販売開始出来るでしょう。
その辺は花京院財閥の電機会社の方で決めて貰います。
その頃には常温核融合炉の設計段階なので理論的な論文を書くために実験結果から理論を当てはめています。
また同時に魔法を使った重力子の発生を確認しながら宇宙船向けの重力子スラスターの研究と宇宙デブリなどの対応に向けてバリア発生装置の開発を進めています。
どちらも理論より現物の開発が進んでいるので理論の裏付けに苦労しています。
そのように多数の発明品をマルチタスクを使って開発している最中ですが世界中でダンジョンの攻略は少しづつ進んで行きます。
ダンジョンが誕生してから間もなく1年ですがもうすぐ階層の少ない低ランクダンジョンは攻略されそうです。
しかし各国はドロップ品が優秀なダンジョンを残そうと高難度ダンジョンの攻略にも力を入れています。
ドロップ品は冒険者ギルドに売られますがすぐさまに魔石は高純度魔石に加工されてその他のドロップ品と同時に各国政府が買い上げて魔石は魔石発電に、その他のアイテムは研究所へ送られて研究されています。
魔石発電機は生産費用が火力発電より低いので急ピッチで生産が進められて世界中に広まっています。研究結果は私が最先端なので魔石は魔石発電に、低ランクポーションは手術の後の傷の回復に使い、キュアポーションは臨床実験が進んでいます。
冒険者は国関係や企業関係は最深層を目指して進みますが低年齢の冒険者は金属バッドなどで浅い層で自分達に合った敵を倒して小遣い稼ぎをしていますが偶に無茶をして死亡者も出ています。
日本では冒険者を無事に成長させるために冒険者学校の設立準備を急いで進めて居ます。
予定では来年春の開校を目指して急ピッチで進められて居ます。
またダンジョンを攻略するとスキルが得られる事は誰も知らないので攻略者が出ると得られるスキルによっては騒ぎが広がるでしょう。
また攻略が進んだ事で魔法金属である魔鉄やミスリルがそれなりの数研究所へ出回り研究が進んでいます。
しかし私が発表したアダマンタイトの回収がされていないので追試が出来ないと世界中の研究所からどうやって入手したのか問い合わせが殺到したので入手先を発表するとAランクダンジョンの下層部の強力なモンスターのレアドロップと判明しても他のどの国もそこまで攻略が進んで居ないので確認出来ないと言われますが事実なのでそれ以上の攻略を進めて下さいと正式発表して文句は無視する事にしました。
その際にダンジョンの奥深くなら貴重なレアメタルが採取出来ると発表したので各国は軍による高ランクダンジョンの攻略の加速を厳命したので負傷者が続出してかえって攻略速度が下がって頭を抱えるのでした。