第3話 「縁の下覗いてみれば大都会」
いつもより短い?
ご冗談を、これからもっと短くなるよ
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善本 立木は準備していた。
巨体に連れられ、というか付いて行ったのだが、着いた場所は寂れた小さな廃屋だった。
「ここ……ですか?」
「ああ、ここだ。…といっても、」
巨体はそう言いながら、廃屋の奥(激ウマ抱腹絶倒ギャグ)、妙に手入れのされた木製の本棚を横に引き───
「この下だ。」
長い階段が現れた。
……忍者?
「何を驚いたような顔をしてるんだ?ここは日本だ、特に珍しくもないだろう」
「充分すぎるくらい珍しいですよ」
そんなこんなで、巨体と善本は長い階段を下り始め2分ほど経った。
──全く底が見えない。
「…これ、マンション何階分くらいあるんです?」
「ははは、面白いことを聞くもんだな。そうだな…」
息を飲み、次に口を開くのを待った。
「大体、40階分くらいか?」
ああ、忘れていた。
いや…正確には、考えていなかった。
既に、努力は始まっている。
階段を上り下りすること、脚を鍛えるのに適している。
果ての見えない場所を進むこと、精神を鍛えるのに適している。
地面の深さが地球の寸法と不一致などと言うツッコミはこの場では不必要だ。フィクションだし。
あまりにも運動不足で、筋肉が既に疲れ始めているが…
この程度は、努力のほんの一部にしかならないのだろう。
努力をする事に意味がある。結果が出ようが出るまいが、努力をしたという事実は変わらないのだから。
「まだ始まったばかりだぞ、善本。努力とは、継続してこそなのだよ!」
「は、はいぃ…」
そして───
もう何分経っただろう。
やっと、緑色の光が視界に入り込んできた。
「あ…」
微かに声が漏れ出た。
安心。
何故こんな思考をしたのか、よくわからない。
善本 立木、その目的。
「巨体すら捻るほどの力を得るための努力」
忘るるべからず、己が決意。
たどり着いた先、地下深くは…
「ここが目的地だ、善本。」
一面に敷き詰められた真っ白いタイル、その隙間には蒼い光が溢れている。
とても広く、美しかった。
感心していると、巨体が口を開いた。
「さあ、早速トレーニングを始め…」
「っ…ちょっと……」
「ん?どうした。」
脚が痛い。とにかく痛い。筋肉は張り詰め、骨はギシギシと悲鳴を上げているようだ。息も荒く、体の周りにストーブを置かれたかのように暑い。
やっとの思いで腕を上げ、顔の少し前で手のひらを挙げる。
「休憩、ください……」
最近APEXにハマってて、今シーズンはランクマを中心にやっていこうと思うんだ PS4でやってるから、会ったらよろしくね