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狂戦学生  作者: あるふぇ
2/5

第1話 「希望って信じる方が悪いよね」

(イケナイ太陽のリズムで)拙い文章〜〜〜wwwwwww

ナーナーナーナナナーナナーwwwww ナーナーナーナナナーナナーwwwww

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


善本(よしもと) 立木(たつき)は歩いていた。


身体が、動いていた。

好奇心の赴くままに、ひたすらに進んでいた。


……


その内、薄暗い細道の奥深く、周りはコンクリートに包まれた不気味な所で、身体が磁石にくっついたように停止した。


俺は…俺は何故ここに来てしまったのか。

正直な所、後悔している。無計画で、とんでもないところに来てしまったことへの後悔と、たった今、この世の物とは思えない物を目撃してしまったことへの後悔が、一気に押し寄せてくる。

汗が止まらない。怖い。引き返したい。

…けれど、足は動かない。恐怖からではない。


興奮からだ。

今目にしているこの光景に、後悔よりも大きな感情が渦巻いている。

目の前にいる、人間とは思い難い姿をした生物。

身体からは溶岩のようにドロドロな液体が流れ出し、そこからはとてつもない熱気を感じる。

肩や膝、肘などに苔のように生えている岩石。

まるでポ○モンのようだった。


そもそも、恐らく2.5m、120kgはあるであろう巨体、それが普通な筈がない。

けれど、俺はその恐ろしくも猛々しい姿を見て、あろうことか目を輝かせてしまっている。


少しして、その上裸の巨体は口を開いた。

「少年」

「…なん、ですか」

「君は…何故、ここに来たんだい」

「……わかりません」

「そうか。では、質問を変えよう。」

「君は僕の姿を見て、どう思った?」

「…その質問は…どういう意味、ですか」

「僕はただでさえ身体は並みの人間の1.5倍以上だ。それに加えて、火山のような姿をしている。そんな姿をした僕を、どう思った?」

「………とても…人間とは思い難い」

いつの間にか、俺の視線は彼ではなく、地面に向いていた。

「…少年」

「はい」

「逃げないのかい?」

「…逃げたい、です」

「怖いかい?」

「……怖いです」

「ならば、どうして逃げる事ができないと思う?」

「…?」

「それはね、少年」



「君の、僕への好戦的好奇心が君の感情全てを上回っているからだよ」



「好戦的…好奇心」

彼は…何を言っている…?

身体は小刻みに震えている。汗は未だ止まらない。

それなのに、俺が彼と戦いたいだって…?

そんなこと…

「ありえない。」

「…!」

「そう思うのも無理はないだろう」

「…俺に、あなたに対する戦意があるとは絶対に思えない」

「だけど、無意識下に君は僕を殺したがっている」

「…いや、殺すのが目的ではない。…僕と、『殺し合い』がしたいと思っている」

無意識下…?じゃあ、俺が自覚していない好奇心というのは、狂戦士(バーサーカー)のように、戦いを好み、勝機の絶対無い戦いを、したいとでも思っているのか…?


「少年」

「僕を、殴ってみなさい」


「…は?」


「僕を殴るんだ、そうすればきっと何かに気付く事ができるよ」


「…ですが」

「いいから」


…ああ…なんで俺はこんな事をしてるんだ……


こうなったらもうヤケだ。殴って、さっさと逃げるしかない。


「…ぁ…う、うああぁあッ!!!」

へなちょこな俺の叫びと共に、彼の腹にドンと俺の右手の拳が入る。彼の硬い筋肉は形も変えず、俺の右手が与えた力をそのまま跳ね返した。

拳が当たった瞬間、心臓の鼓動が激しくなる。

すぐさま後ろを振り向き、全速力で駆け出す。

怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い──

荒くなる息も、歪む意識も、何もかも無視して、走った。走り続けた。

この道に入ってきた時の俺は、謎の好奇心に突き動かされていた。

けれど今は無残に逃げ出している。

後ろに気配は感じない。

もうすぐ表の住宅街に出る頃だ。

このまま走れば見慣れた景色が戻ってくる。

あと40m…





















30m……





















20m………




















10m…………!






























ドカッ













硬い感触が、頭に当たる


さっき感じたばかりの感覚


さっき感じたばかりの熱気


さっき見たばかりの巨体




……さっき聞いたばかりの、声



「少年」


「……ぁ」


…違う。


こんな声じゃなかった。




…もっと、もっと…


この声よりずっと────、







優しかったはずなのに。



「何故、逃げた?」


「……ぅ、ぁ」


「お前には期待していたのに」


「…………。」


「逃げ出すとは思わなかった」


「…… … …」


さっきの暖かい声の面影もなく、突き刺さるような冷たい声が鼓膜を震わす。


ぶつかった反動で転んでしまった俺は、ただ座り込んだまま恐怖するしかなかった。


恐怖の中、一言だけ声を出した。

喉の奥から絞り出して、口の外に吐き出した。


「たす…け、て……」


──その時だった。































……なんて、そんな都合のいい事は起こらない。


現実とはいくらかけ離れていても、俺は異世界転生したわけでも、近くに無敵のヒーローがいるわけでもない。

そんな俺が小さく囁いて、誰が来る?

誰も来ないに決まってる。当然だ。


その巨体はまた、口を開いた。


「助けて…か」


「残念だが、お前を助けられるヒーローはここにはいない」


……






「たった一人、お前自身を除けば」



「…………?」





俺が…俺自身を助ける?

訳がわからない。ピンチなのは俺だ。

攻撃もした。逃げもした。


今更、何をしろっていうんだ?



今更、することなんて──


「ある」


「……」


この巨体は読心術でも持っているのか?


「私はお前に…『3ヶ月』だけ期間(チャンス)を与えよう」


「お前はその間、必死でしなければならないことがある」


「それは─── 『努力』だ」




は?



「この世には天才というものがある」


「しかし、いくら天才でも、天才の何千倍、何万倍も努力した凡才には勝てないんだよ」


「お前は3ヶ月の間で、私に勝てるだけの努力をするんだ」

正直ラスト近くでどう2話に持っていく展開を作るか悩んだ。そのせいでこの始末だ。


ワー僕もう知らな〜〜いwwwwwwwwwww

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