第23話 いい人ってことはそれ以上はないよね編
天国・・・
ここは天国・・・
そう!ナース天国!!
いやぁ、俺の生命力って異常だね!
腹にハサミが刺さったんですよ!
いやぁ、一時はどうなるかと思ったけど、なんとか生き延びてます。
あ、でもまだ腹は痛むっす。
ナースさん、やさしくケアルかけてくれよぉ。
「おい!大丈夫だったのか!」
って、メタボ!!!
メタボ「いやぁ、会社のみんな心配してたんだぞ」
どうでもいいが、なんでメタボが代表で見舞いにくるんだ!
暑苦しい!また、悪化しそうだ。
メタボ「それにしても、あのタカギって野郎、とんでもないやつだったんだな」
メタボ「オオシマ建設さんもな、今回の不祥事でうちの会社に気を使ってくれてよ。思わぬ仕事が舞い込んで、大忙しだよ。早く復帰して手伝えよ!じゃ、お大事に」
つーか、その仕事、俺のおかげですよねぇ。
これニ階級特進ものですよ。
死んでないけど・・・
ガチャ!
姉様「ねぇ、大丈夫!」
あの・・・大丈夫だから生きてるんですが。
姉様「よかったぁ。ほんと、あの時はビックリしたのよ。嫌な感じがして、戻ってみたら、あなたが血まみれで倒れてるんだもん」
確かに、あの状況で姉様の応急処置がなければ死んでたからな・・・感謝!
姉様「ほらほら、シィ、入ってきなよ。元気そうだよ」
うはぁ!乙女!来てるんですか!
そだよなぁ・・・昨日までは面会謝絶で、ナースしか会えなかったからなぁ。
なんか、緊張する。
乙女「・・・・あの・・・・」
服着てるのかぁ・・・
病院だしなぁ・・・
残念・・・
って、俺の変態!
姉様「あ、じゃぁ、後は二人っきりで話しててね!」
乙女「あ・・・・」
お・・・乙女と二人きりですか・・・
なんで、今更緊張してるんだ・・・俺
俺&乙女『あ・・・あの』
うわ、なんか気まずい・・・
乙女「あの、助けていただいて本当にありがとうございました」
俺「ぁ、いやいやいや!当然のことをしたまでですよ!ははは」
俺が意識を取り戻した一番の原因は・・・
乙女の唇だったんだよね・・・
あのキスの味は絶対に忘れない!
って、中学生か!
乙女「・・・あの、私、いつもいつも、あなたに助けられてばかりで・・・」
俺「男だったら、女性を守るのは当然のことですよ」
乙女「あの、私・・・あなたのこと・・・」
俺「・・・・・」
乙女「あなたのこと、ほんといい人だなって」
って、いい人かよ!
ガーーーーン!
『いい人』=『それ以上はない人』って、意味なんだよねぇ
乙女「だから・・・あなたとなら・・・その・・・」
ん、だから?
乙女「安心できるというか・・・あの・・・」
なんか、乙女の顔、真っ赤ですよ。
乙女「ずっと・・・そばにいて・・・ほしいな」
俺「は・・・・・はい・・・・」
はい!って、俺!!
なんか、もっと気の利いたセリフがぁ!
って、これってなに?
こ・・・告白ですかぁ!!??
乙女「今、私にできることは・・・」
ぶっっっ!
乙女!ここ病院ですよ!
脱いじゃ、まずいって!!
乙女「あの・・・私・・・あなたとなら・・・し・・してもいい・・・」
くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!
先生!!!
全裸の乙女から、思いもよらない発言が!!
えぇ!いいんですか!!
俺なんかでいいんですか!!
・・・って、痛てててててて!!
腹がぁぁぁ!
乙女「あの、私の裸で元気になれるなら、いつでも見てもらっていいんで。早く元気になってください。私、いつまでも待ってますから」
あのぉ!下半身は元気なんですが!
うっす!俺、はやく元気になるっす!
そして、乙女!
シホ!
お前のことをずっと守っていくからね!!