第21話 男なら惚れた女を全力で守れ編
姉様「やっと思い出したんだね」
姉様が、この前してくれた話。
乙女が襲われそうになって未遂に終わったのは・・・
俺が助けたからだったんだ!
姉様「まったく、あんたねぇ。シィはあなたのことを見たとき、もしかしたらと思ったんだよ」
俺のバカ!
俺の脳ミソのバカ!
なんで、メガネ美少女=乙女だと気が付かなかったんだぁぁぁ!
つーか、乙女、そんな話、ぜんぜんしてなかったじゃん!
姉様「シィはね。あの事件で、あなたにお礼ができなかったことをずっと悔やんでたんだけど・・・ま、これが運命ってやつか」
運命!
ジャジャジャジャーーーーン!
ベートーベンもビックリですわい。
姉様「シィも本当にあなたが助けてくれた人かどうか、自信がなかったみたいね」
姉様「でも、これであなたがその本人ということが分かったわ!」
そか、乙女と俺はそんな接点が・・・
って、分かったからどうなるんだぁ!
今更、乙女に会って会社をつぶすわけにはいきません。
このまま、姉様とラブホでも・・・
妄想姉様「ほら、私のここを舐めたければ、ひざまづきなさい!」
妄想姉様「ほんと、卑しい豚ねぇ。まだ、おあずけよ」
妄想姉様「両腕を縛られたくらいで、もう、大きくして・・・ほんと変態ね」
って、なぜSM!?
いかんいかんいかん!
何、考えてるんだ俺!
そうこうしてるうちに、もう乙女の家だよぉ!
姉様「ほら、行ってきなさい!シィにあなたの気持ちを伝えるんだよ!」
って、姉様!何言ってんすか!
俺はもう・・・
姉様「私は邪魔にならないように、ちょっとドライブにでも行ってくるわ」
って、姉様!裸のままドライブって!!
逮捕されちゃいますぜ・・・
・・・って、あ、行っちゃった。
と、とりあえず、乙女になんて言えばいいんだ。
ここは、勇気を出して中に・・・
・・・ん?玄関に男物の靴???
あれ、まさか!?
「俺は、お前と別れるなんて考えられないんだよ!」
タカギの声!!
なぜ、ここに敵がいるんだぁ!
敵「俺は、ずっとシホのことをこれだけ愛しているのに」
乙女「ごめんなさい・・・私、やっぱり、あなたのことを・・・」
敵「俺が、どれだけガマンしていたか、わからないんだろ!」
乙女「・・・そんな・・・私の体が目的・・・」
敵「い、いや、体が目的じゃないけど・・・でも、もうガマンの限界なんだよ」
乙女「・・・ぁ、やめ・・・」
って、おい!エロ教師といい、敵といい・・・
これだから、男はけだものだって思われるんだよ!
俺「おい、やめろよ!」
乙女「あ、カツオさん!」
敵「なんだなんだぁ!君は!こうまでして、俺たちの仲を邪魔したいのか!」
俺「仲って!シホさん、嫌がってるじゃないか!!」
敵「お前だって、シホを抱きたいんだろぉ!最高だよな、この体!」
この変態野郎!!
敵「おっと、もちろん、手を出したら分かってるよな。君の会社、潰れるよ」
!!!くそ!!!
敵「はぁはぁ、シホ・・・」
乙女「ぁ・・・やだ・・・やめて・・・ください」
この野郎!乙女の胸を舐めまわしやがって!
乙女「助けて・・・・」
敵「いいのかい?一時の感情で動いても」
俺は!
俺は!!
俺は!!!
ぜってーーーーーーに、乙女を!
シホを守る!!!