第17話 昼ドラによくある展開って、ねーよ!編
いたいたいたいたいたいた!
この、エロい面したメタボストーカー野郎!
略してエロボ!!
なるほど、その家の角からなら外からは死角になるし、乙女の家は丸見えに。
こりゃ、いい場所を・・・
・・・ブッ!
乙女、めちゃめちゃ窓の近くにいるから丸見えでっせ!
うわ、なんか、ベランダに出てきた。
あ、洗濯物を・・・
うわ、この下からのアングル!!!
って、イカンイカン!俺は覗き野郎じゃないっつーの!
俺「おい!お前!何やってる!」
エロボ「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!」
なんか、誰かみたいな焦り方だな・・・
俺「お前だな、ストーカーは!来い、警察に突き出してやる!」
エロボ「ごごごごご、ごめんなさいーーーー」
・・・ん、なんかこいつ見覚えのある顔だなぁ・・・
エロボ「・・・あれ、なんか、あなた見覚えが・・・」
んんんん???
エロボ「あ、あなた!パパの部下の!!!」
え?パパ????
エロボ「覚えてますよ!パパを迎えにいったとき、泥酔したあなたが、パパに『飛べない豚はただの豚ですよねぇ』とか言ってたの!!」
くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!
まさか、あのメタボ課長の息子!!??
なんちゅう、親が親なら子は子か!!
どうでもいいが、なんかすっげぇ、やりづれぇ・・・
こいつ警察に突き出したら・・・
俺、会社にいれるのだろうか・・・
しかも、覗きだけじゃ状況証拠しかない!
警察に突き出すだけムダか!
乙女「大丈夫ですか!カツオさん!」
ブッ!!!!!!!!
乙女、ここは外ですよ!外!!
裸で、こっちに来てはいけません!!!
て、あ・・・エロボ、目が点になってるよ!!
これではエロボではなく、乙女がわいせつ罪で捕まってしまう!
と、とにかく家の中へ・・・
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おい、そんなに舐め回す様に乙女を見るんじゃねぇ!!
乙女「なんで、私の家の周りをウロウロしてたんですか」
エロボ「・・・・・・・・・」
いやぁ、そりゃ、乙女の裸を見るためなら、俺も同じ行動をしたかも・・・
それにしても、怒ってる乙女もかわいいなぁ・・・
って、ストーカーのエロボの前でも全裸でお説教・・・
サービス良すぎます。
エロボ「す、すいません。あなたを一度、見たときから・・・ずっと気になって」
エロボ「実は・・・あの・・・あなたの彼氏さんを何度か、この家に送ったことあるんです」
ん?何?彼氏を送ったことある?
乙女「え?じゃ・・・じゃぁ、あなたタカギさんのお知り合い?」
何!乙女の彼氏はタカギというのか!そいつこそ、俺の真の敵だ!!
エロボ「え・・・えぇ・・・・まぁ」
乙女「・・・・タカギさんの知り合いなのね・・・わかったわ。今回は許してあげる。」
えぇ!乙女!なんと心の広い!
乙女「・・・その、裸を見られるのはいいけど・・・そういう、ストーカーみたいなことは、今後、やめてくると誓ってくれる?」
さらに、裸はOKとは!!
ビ、ビーナスだ!
まさに平成のビーナス降臨だ!!!
@@@@@@@@
さてさて、ストーカー騒ぎも一見落着・・・って、してねーよ!
メタボ課長と息子のエロボ、そして乙女の彼氏との接点。
なんなんだ!
なんだ、この展開は!
昼ドラか!昼ドラに違いない!