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プロローグ

いくつか作品あげていき、評価の高いものを書き進めて行くつもりです^_^



視界が眩しい…辺り一面が輝いている。

ここは無の界と呼ばれる、虚無の空間。何も無い暗黒の世界が、今、私を取り囲む者たちによって光で満たされていた。


『お主は何故、そこまで足掻くのだ。』


背後から響く、重く、力強い声。


「……そんなの、決まっているだろう。

私は、全てを得る。」


これは私の理念だ。幾度も聞かれた問いに対する、いつもの受け答え。だが今ばかりは少し違うかもしれない。

少し懐かしさを覚えるこの重い声。悲しさを覚える響き。何故こんなにも、心を乱すのだろうか。

私のこの言葉には、いつもとは比べ物にならないほどの重さがあった。


『そうか。再びお主と戦うことになるとは…。お主を彼処に送ったのは、失敗だったのかもしれぬな。。』


「……再び、か。私も、これが初めてでは無いと、何故かは知らぬが分かる。だが、失敗などではない。私は彼処に生まれたからこそ、守るべきものができた」


そう。何故か、私は知っている。この声の主との関係があったという事実を。そして、守るべきもののために、私は戦うことを。


『……本当に、止まることはできぬのか?我が者の行いに激昂するのは分かる。だが…我は、、』


悲しさと覚悟のある、重い声。

私は、その覚悟に答えるように、、


「引くことはできない。それが私の理念だ。」


『そうか。お主は…変わっても変わらぬのだな。仕方あるまい。こうなれば、最強と呼ばれし我らの全力を持って、お主と向かいあおう。それが我にできる、せめてもの償いである』


「私も、全身全霊、全ての力を使ってでも打倒させていただく」


私の言葉が終わると、辺りの光が徐々に揺らいで行く。。

眩しさに目を細める間に…辺りは無数の神族に囲まれていた。


「初めて、貴方のことを見ることができましたね」


そう、重い言葉の主は、一際大きな体躯を光を放つ衣で覆い、悲しげな表情を浮かべながら私を見つめていた。


『この姿となるのは、我らが全力を出す時のみ。もう後には引けぬ…覚悟は良いな』


何故こんなにも悲しげな表情で語っているのか…。そんな疑問が湧き上がる。

しかし私は、声の主の目を見つめ直して言った。


「そんな覚悟、とうの昔に出来ております。では…行きます!!」



・・・・・こうして、最強と呼ばれた男と神族のぶつかり合いが始まる。

後に”聖魔の決戦”と言われる、世界始まって以来最初で最後の聖戦が。


お読みいただきありがとうございました!

ぜひ感想など…宜しくお願い致します

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