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38. 春のメモリー

 いつまでも一緒にいたいね


 暖かな陽だまりの中で

 きみはそっと呟いた


 それは春の思い出

 決して忘れない、忘れたくない

 そう思い続けていたはずの失くしモノ


 成長して、大人になって

 私たちは何を得られたんだろう?

 何を切り捨てて来たんだろう?


 その事実を直視するのが嫌で、怖くて

 いつの間にか

 大切だったはずのモノまでナカッタことにしていた

 臆病なワタシ


 春になると思い出す

 どうしようもなく苦くて、切なくて

 でも微かに甘い

 今ではもう思い出すことさえ叶わない

 大切だったはずのメモリー を


挿絵(By みてみん)

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