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36. 港

いつもひとりだった

ひとりでいいと思っていた

それで構わないと思っていた

だってこれ以上傷つくのは嫌だから


そんなの嘘だって分かっている

だって自分のことだもの

誰よりもよく分かっているはずの自分のことだから

だからきっと

私は耐えられなかった

だからきっと

私は考えるのをやめた

あんまりにも辛すぎたから


寂しくて

切なくて

悲しくて

眠れない夜にひとり布団の中で自分を抱きしめながら

それでも生きることが出来たのはあなたがいてくれたから

ただあなたがいてくれる

それだけが嬉しくて

ただ嬉しくて

だからきっと

私は生きてもいいって思えたんだ


この風にのってどこまでも自由に飛びたいと思いつつ

それでもあなたという港をいつも恋しく思ってしまう私を

許してください


挿絵(By みてみん)


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