九十一話 京之助対沙紀絵
ところ変わり沙紀絵も京之助の分身と戦っていた。攻撃を受け吹っ飛ぶ沙紀絵。
「もう終わりかい?これではワルツが終わってしまうよ」
京之助がレイピアを構えながら華麗に語る。
「くそっ、やっぱいつものやつじゃ駄目か………」
沙紀絵は悔しさに歯噛みする。一部の魔法使いが新型を使う中今まで旧式の魔導システムで頑張って来たがそろそろ限界のようだ。
「だったら、あたしもやってやる!」
端末を取り出しコードを入力、音声入力をする。
「魔導演奏!」
ゴスロリ衣装の上からアーマーが装着されていく。スカートの前部分のフリルの部分や胴体の紐が交差している部分はそのままで腰アーマーやジャケット型のアーマーが装着され足や腕にも同様にアーマーが装着されていく。
「ワルツだか盆踊りだか知らねえがあたしの戦いはこれからだぜ!」
沙紀絵が先端に炎型の石のついたワンドを構える。
「フッ」
京之助は言葉を返さず代わりに笑みだけを見せる。来るなら来いという感じだ。
「はっ」
沙紀絵がワンドを構えトリガーを引くとボボボボボと炎が連なり円を形成する。そのままワンドを振るい炎の円を投げる。
しかし京之助は身体をずらし難無く炎を避ける。
「やはり大したことないな」
「そいつはどうかな?」
攻撃が避けられたにも関わらず余裕の笑みを見せる沙紀絵。
「どういうことだ?」
怪訝になる京之助、そこへ炎の円が飛んでくる。予測してなかった上後ろからの攻撃ゆえ避けられずに直撃する。
「ガハッ」
衝撃で倒れ顔面から地面を擦る京之助。
「どうよ、あたしのブーメランフレアは」
ワンドを肩に乗せ勝ち誇る沙紀絵。
「それが君のワルツか。面白い、見せてみたまえ!君のショートプログラムを!」
京之助が沙紀絵への期待を露わにする。
「ショートプログラムてスキーだよな、お前スキーやるのかよ」
沙紀絵が突っ込みを入れるがショートプログラムはスキーではなくアイススケートをショー形式で複数の技を披露する時の技である。
自分で書いてて疲れてきたこの話、さっさと終わらせたい。あ、ブックマークや評価お願いします




