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魔導奏者りりかさん  作者: 兵郎
八章 レオパルド使いの少年
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七十六話 再開、司と悠

幼なじみの悠と再開する司、って司くんアマツカ関連といい悠といい因縁多すぎ!



とある高級マンション、司達はレオパルド使いの少年を追い彼の住居まで来ていた。彼が学校が帰って来たのを確認するとまず司から声をかける。


「また会ったね。やっぱり僕達前に会ったことあったよ、天城司て言えば分かるかな」


「天城、司………。そうか、確か聞いた話だと親戚の家に預けられたらしいな」

少年が司の家が巻き込まれた五年前の大火事の事件を思い出す。事件は当時の世間でも話題にもなっておりニュースにもなっていた。当然少年も当時のニュースを見てショックを受けた。司は一時的に行方不明扱いになっていたが警察に保護されその後親戚の叔父に引き取られた。司本人は記憶喪失になっていたが火事の後で服が所々焦げていたので容易に司と判別された。


「だがなぜ今頃現れた?記憶喪失にでもなかったんじゃないのか?それに周りのやつはなんだ、遊びに来たわけじゃないだろう」


「あなたの目的を教えてくれないかしら。あの黒いライオンを連れて何をするつもり?」

今度は李梨花が前に出て聞く。


「随分と恐い顔してるねぇ。だがあんたらに話す義理はない」

きっぱりと断る少年、だがそうは行かない。


「まさかあたし達の敵、なんて言わないわよね」

脅すような声、自分達の敵ならば命のやり取りをするのも厭わないという覚悟だ。


「チッ、やはり言わないわけには行かないか」

少年がイラついたように髪をかきむしる。


「司、俺を知ってるなら妹のことも知ってるよな?」

「遥香ちゃんがどうかしたの?」

悠と呼ばれる少年、五十嵐悠は司が火事に巻き込まれる五年前までいっしょによく遊んでいた。その時にいっしょにいたのが悠の妹の遥香だ。


「あいつが誘拐された、それも人間じゃなくてわけの分からんバケモノにな」

「誘拐………」


「俺の両親は共働きでな、小さい頃俺達兄妹に構ってくれなかったんだよ。けど、そんな時お前が現れた………」

そう言うと悠は過去の話を話し始めた。

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