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第四話「」
~第四話~「」
涼しい。
身体が涼しい。心地よい。
なんだろうか。とても夏とは思えない。
夏とは思えない……?そうだ、ここは森だったはず。
森で……なんだったか、誰かを仲間にしたはずだ。
そうだ、そうだった。変な声が聞こえて、木が俺達に向かって倒れてきた。
倒れてきたんだ、俺達に向かって。
では、今、俺達はなんなんだ?生きているのか?
永遠に続くような空間に試行錯誤を繰り返す。
バラバラになっていた光、及び、意識がじっくりと、本当にゆっくりではあるが、だんだんと集まりつつある。
ケタケタと笑う声がこの空間に響く。
それは、最初こそ小さかったが、光が、意識が集まるにつれ、狂気の笑い声が大きくなっていく。
「殺す……」
何故か、何故だろうか。この言葉が出てきてしまった。
本能のように、こいつを殺したい、と。
いきなり攻撃された事に憎いと、思っているのか?