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プロローグ

 気付くとそこは大きな講義室のようなところだった。教壇には一人みなれない人が立っていた。

(大学の説明会に来たんだっけ?)

 そう考えてすぐに自分の考えを否定する。

(俺高1だし、それはないか)

 もっと詳しく状況を考えようとしたが、上手く頭が回らない。とりあえず、周りを見渡した。その部屋には1000人ぐらい人がいた。そのなかでなんか見たことのあるようなやつが数人いる。誰だったかな、と思い出そうとするが思い出せない。その時教壇にいるやつが口を開いた。

「は~い、注目してください」

 視線がそいつに集まる。

 やっべー、俺なら緊張で吐くわ。やるなあいつ

と、勝手に俺が自分と比較して感心していると、


「おぶぇーー」


 …吐いた。

 ダメだ。俺とかわんねぇ…。

 周りが変に静かになったのに気付いてそいつは口元を拭いながら言った。


「しょうがないじゃないですか~。普段神様なんてものは人の目に晒されることなんてないんですから。基本ニートですよ~」

室内がざわめく。そこから、その自称神様が俺達の考えを読んでいるかのようにしゃべっていく。

「まぁ、まずこんなこと言っても信じないですよね~。でもまぁ話を聞いてください~。」

「おめでとうございます‼あなたたちは勇者候補として異世界に転移されます。」

…………。

「あれ~、もうちょっと喜んでもいいんですよ?抽選で選ばれたので~。」

「ここに呼ばれた人たちは、ここ1ヶ月以内にこの世界から逃げたい!とか、飽きたと思った人たちです。まぁ、そうなりますよね~。この世界神様逃げたので」

 は?いきなりとんでもないこと暴露したぞ、こいつ?

「どういうことかと申しますと~、この世界の神様、世界の管理をしてたらノイローゼになりまして~どこかの異世界に逃げたんです~。」

 それって大丈夫なのか?てゆうか、この世界崩壊とかしないの?

「ギリギリ大丈夫ですね~。精霊たちが頑張って世界をまわしてるので、弊害といえば魔法がほとんど使えないのと世界を退屈に感じる人が増えやすいことぐらいです~。」

 そういうことか。

「まぁ、そんなことはおいといて異世界について説明しますね~。」

急にそいつの雰囲気が変わる

「まずここにいる皆さんには属性魔法スキルを渡します。武器系とかその手のスキルは向こうで勝手に習得してください。属性魔法もここでは属性計測できないので向こうでお願いします。」

ここで俺は意を決した。

「あの、すいませんいいですか?」

手を挙げて質問する。

「どうぞ」

「何で神様のあなたがそんなにへりくだってるんですか」

「それはこちらにも目的があり、それをあなたがたにしてもらいたいからです。」

 

 マジか~、めんどいなぁ。

「率直に申しますと魔王を倒してもらいたいのです。」


 定番のやつキターーーーー!

「倒し方を説明します。まずはあなたたちにはBPというポイントを1000ポイントを渡してそれを決闘をしてとりあってもらいます。そして、BP順のランキングを作ってに毎週上位の方にはBPを配布して10000BP集めた方に魔王への挑戦資格を与えます。」

「質問いいか?」

後ろの方から声がした。

「いいですよ」


「ーーーーーーーー。」







「では、ステータスについて説明します。」

 ん?なんか違和感が……。その違和感について考える前に教壇にいる自称神様が喋った。

「まず頭のなかで、ステータスととなえてください。」


 言われた通りにしてみると、ステータスウインドウらしきものが出た。


 乃木 悠斗  Lv1  人族(勇者候補)

HP   100/100

MP  33/33

攻撃  8   

防御  8  

敏捷  9  

魔力  12  

 スキル    

属性魔法スキル1  Lv1【?】   

隠蔽スキル  

空き  

空き    

空き    


 神様のいうことを要約すると

・ステータスはレベルが上がると上昇する

・レベルアップ時にステータスポイントをすべての項目あわせて30ポイント分自分でふることができる

・各ステータスには体格・種族などにより限度が決まっている

・スキルは同時にスロットにセットできるのは5つまで

・魔法系統のスキルの習得には時間がかかる

・初期値の合計はみんな同じ

ということらしい。

 ちなみに隠蔽スキルはモノを隠したりしてるとでるらしい。前の世界での努力とか反映するのだとか。

 うん?ナニを隠したりしてたかって?あれだよ。授業中携帯とかいじってるのを隠してただけだよ?


「あとは種族のことですかね。今この場所でなら向こうでの種族を変えることができます。」


 種族欄を見てみる。

 おおっ、エルフとか猫人族とかいろいろあるな。


「まぁ、人族が持ってない器官を持っている種族は最初は使いずらいと思いますのでおすすめはしませんが」


へぇ。なるほど。

俺は悩んだ末、黒豹族にした。

「ではこれで…」

そこで俺は何か大きな力に引き寄せられる


「おわっ‼」

「なんだ!」

「きゃあ‼」

周りの奴らも引き寄せられているようだ。


「えっ、ちょっと!?まだ終わってないです…


そこで俺の意識は途切れた。




 目が覚めると、そこは森のなかだった。

「ここどこだよ」

 思ったことを口にする。

辺りには自然の木特有の匂いが立ち込めている。

 と、そこで違和感に気付く。

「へぇ~」

 長い尻尾と、が生えていた。

まぁ、黒豹族にしたから当然なんだけど。

でも、そのせいでバランス感覚がちょっと狂っているのだろう。立つのにもコツがいった。


 とりあえず、ずっとここにいても仕方ないから歩き出す。わずかにある傾斜を下っていく。


    一時間後


「なげぇ」

こんなに歩いても森の端に出ないとか広すぎ。インドア派の俺ににはちーとばかりきつい。

「どうなってんだよーッ!」

 叫んでしまった。

 何がいるかわからない森では大きな音をたてるべきではないって知らなかったから。


  数分後、俺は追いかけられていた。熊らしき動物に。

 熊ではない。なぜなら熊の2倍はでかい。熊の平均的な大きさを知っているわけではないが、四つん這いの姿勢のままで2メートルはある。モン○ンのアオ○シラのでかいバージョンとでも思ってくれたらいい。

 そんなやつが木にあたりながらも追いかけてくる。

ヤバい、このまま逃げ続けてもおそらく俺の体力がやつより先につきるだろう。


そうだッ!魔法ッ!魔法を使おう、そーだよ魔法使えんじゃん。俺馬鹿だった。

(そういえば、どうやって魔法使うんだっけ?)

やっべー、聞いてねぇよ。あのクソ神め。

俺は悪態をつきながらステータスウインドウを開く。もちろん、この間もずっと俺はダッシュしている。

「って、まだ属性鑑定してないわかんね~‼」

と、そこで転んだ。ウインドウばっかりみてたので、樹の根っこにつまづいたみたいだ。

頭のなかで「やめよう、歩きスマホ」そんな謳い文句が流れる。

後ろを向くともうあの熊もどきがいた。

(死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないしにたくないしにたくないしにたくないシニタクナイ……)

 そこで俺の意識はブラックアウトした。

誤字等はないよう頑張っていますが、あれば報告をレビューでお願いします。報告をみた時点で対応させていただきます。

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