1日目 《黄金の日》
誰か聞いてくれ。
プロローグしか上げてないのに気が付いたらお気に入り登録が、7人だったんだ。
こんな事があって良いのかい!?ジョニー!
ジョニーって誰。
お気に入り登録してくださった方、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます!
その日、《GOD HEAVEN》内ではとあるイベントが行われていた。
その名も『黄金の日』。
本日限定の特殊イベントである。
『黄金の日』というイベントだが、お金が黄金が指している訳ではない。
“黄金の秘薬”を指しているのだ。
いや、ある意味お金は関係しているのかもしれないのだが。
本日未明突然出現したこのイベント。
内容は至って簡単。
秘薬の調合成功率を上げてやるから頑張れよっていうイベント。
ということは、伝説のSSSレアも上手く行けば入手可能って事。
と、いうこともあり、生産職戦闘職関わらず皆調合に励むこととなった。
その日、店先から“緑の秘薬”と“緑の秘薬”の原料となる“秘薬草”が消えた事は言うまでもない。
イベント《黄金の日》に俺、リンナ――本名鈴堂黒那――もしっかり参加していた。
前々から、《黄金の秘薬》調合に挑戦していた俺としては運が良かったとしか言いようがない。
他の人は慌てて買い占めたり採集しているようだが、俺はプレイヤーホームにたっぷりと“緑の秘薬”の備えがある。大量の“緑の秘薬”の収納のために倉庫をまるまる1つアイテムボックスに替えた時は死ぬかと思った。
そんなわけで、軽く三回は挑戦出来るレベルで備蓄がある。
早速、ホームに籠もった。ひたすら“緑の秘薬”から“黄の秘薬”へと調合していく。本来なら十分の一の成功率の物が面白い程簡単に調合されていく。たまに失敗するがそれでも普段からは考えられないほど簡単に成功する。
その後もガンガン本来なら低成功率の調合を成功させていく。
そうして、最後の調合まで来た。
目の前には128個もの“銀の秘薬”。
これだけの数のSSレアが目の前にあると、壮観よりも寧ろ恐怖すら感じる。
俺は全ての“銀の秘薬”を調合キットに押し込む。
そして、【調合】スキルを発動させる。
秘薬が調合により姿を変えていくのを見ながら、俺は物思いに耽る。
今回のイベントにより、“黄金の秘薬”の成功率は十分の一まで引きあがったらしい。
それでも十分の一だ。そこまでの苦労を考えるとまだ割に合わない。
それとも、未だ解明されていない、効果が凄まじいものなのか?なんて、“銀の秘薬”の効果が全属性耐性70%上昇付与なんていう馬鹿げたものだったからその上位である“黄金の秘薬”は更に馬鹿げた効果を持っているのだろう。
調合が終わったようで、1つの黄金に輝く秘薬が俺の前に鎮座していた。
そして、冒頭に戻る。
◇
気が付いたらそこは異世界。
なんてことはなくて、見慣れたマイホーム。
調合所は独立した部屋となっていて、東の扉を開けると鍛冶場が。西の扉を開けると寝室やリビングが。南の扉を開けると俺が経営している店である《鈴のなる木》に繋がっている。
俺は南側――プレイヤーズショップ《鈴のなる木》――の扉を開けて入る。
店の品物はいつも通りポーションや転移石などの冒険に役立つ物から武器防具、ちょっとしたお菓子まで幅広い物が並べられている。
並ぶ武器防具のグレードが普段より低いような気がしたが、「まあ、いつもめんどくさいから大した物置いてなかったしな。」と思い直し、真っ直ぐ鏡の前に進んだ。
緑というよりはミントと表した方が良い色のお下げ髪に、髪の色に対して深い緑の知的な印象を与える瞳。形の整った鼻。キュッと引き結ばれた小さめの口。それに横に少し長い尖った耳。
鏡に映っているのは性格や口調からは似ても似つかないエルフの――髪にかかった黄金の秘薬であろう粉が更に神秘的に見せている――美少女であった。
そこで俺は違和感を感じる。
着ている物がおかしいのだ。
少なくとも先程まで着ていた“調合達人の服”ではない。寧ろこれは初期装備である“エルフの民族衣装”にしか見えない。
その事に気が付くと俺は慌ててステータスを開いた。
―――――
名前:リンナ
種族:エルフ
性別:♀
年齢:16歳
職業:オールマイティーLv.1
HP:10
MP:10
攻撃:10
防御:10
敏捷:10
魔攻:10
魔防:10
器用さ:10
スキル:【弓】Lv.1【短剣】Lv.1【ホークアイ】Lv.1【風魔法】Lv.1【精霊術】Lv.1【調合】Lv.1【鍛冶】Lv.1【裁縫】Lv.1【木工】Lv.1【錬金】Lv.1
控え:【剣】【斧】【槍】【杖】【盾】【炎魔法】【水魔法】【土魔法】【光魔法】【闇魔法】【召喚魔法】【細工】【料理】
称号:《幸運》比類なき幸運の持ち主 <効果>???
加護:《武神の加護》武神に認められし者 <効果>???
《生産神の加護》生産神に認められし者<効果>???
装備
武器:エルフの長弓
控え:エルフの短剣
頭:エルフの髪飾り
胴:エルフの民族衣装
靴:エルフの靴
―――――
……なんだこれ。
なんだこれ。
「なんだこれえええええ!?」
俺の叫び声が店に響き渡った。
主人公は中の人もちゃんと女の子です。
主人公は女の子です。
大事な事なので二回言いました。