第一ヤンデレ タイプ(後輩)
視点は、新キャラから、あと、キャラ紹介しときながら田上が登場しません。orz
「ん……んあ……寝てたのか……」
図書室でどうやら気付かぬうちに眠りの世界へと落ちていた僕が眠りから覚めるとまだ高かった太陽は大分傾き、壁にかけられていた時計を見れば時刻はは既に夕方の六時になっていた。
大分頭がボンヤリとしている為にはっきりとは言えないがたぶん三時間くらい眠っていたのだろう。いや、待て、たしか僕は放課後にさっさと宿題を終わらせようとして図書室に来たはずだけど……。まぁいいか、帰ろう。僕は通学バックを手に取り、図書館への出口へと向かった。
「あっ長谷川さん、お帰りになるんですね?では、私も帰らせていただきます。」
僕が図書室からでようとした時、受け付けに座っていた同じクラスの女子、袖口美世が立ち上がり、スクールバックを手に取って、話しかけて来た。あ、そういえば袖口は図書委員だったな。こんな時間まで残っていると言うことは今日は袖口が当番なのだろう。僕の記憶が正しければ、確か普通だったらこの図書室が閉まるのは午後五時。つまり本来ならば五時に帰宅できた袖口は、僕が居眠りしていたせいで一時間も当番を延長させてしまったのだ。そう考えると、穏やかさが感じ取れる三つ編みと丸眼鏡の袖口に申し訳なくなる
「ごめんな袖口、僕が居眠りしていたせいで、時間が過ぎても帰れなくて迷惑だっだろ?」
僕はそう、袖口に謝罪しながら袖口と並んで図書室を出た。すると、袖口は僕に笑顔を見せながら
「そんな事はないですよ長谷川さん。私も読書に夢中になっていて五時を過ぎた事に気が付かなかったんです。」
それに、と、袖口は図書室の鍵を閉めながら続けた。
「これも図書委員の仕事ですから。」
そう言って袖口は僕に優しい笑顔を向ける。袖口は顔はかなり良い方だ、その笑顔に僕は思わずドキドキしてしまう。
やばい、袖口可愛い。
一瞬、頭の中に浮かんだとんでもない事を袖口に悟られないように、共に学校の校門まで歩いていくのは苦労した。
「それでは、私はここで。」
「お、おう、じゃあね!また明日!」
僕は動揺しながら、学校の校門で袖口と別れて一人、学生寮へと帰った。
ちなみに僕は将来の夢のために、他県にある、この高校へ入学している。でも自分の家から、この学校へは時間がかかり過ぎるので、生まれて初めて寮暮らしをする事になった。最初は、毎日の食事や洗濯に大いに悩まされたが一年前、僕にある変化が起きたおかげで今は、かなり楽になった。
と、そんな事を考えているうちに、気付いた時には寮の自分の部屋についていた。僕はバックから鍵を出して、部屋の鍵を開け、ドアを開く。
「あ、お帰りなさーい。」
「あ、ただいまー……って!、だから僕の部屋に不法侵入しないでよ!!恥ずかしいから!」
「え~っ、良いじゃないですかぁ。私達、今ラブラブのカップルなんですからー。」
「ラブラブでも、ある程度は制限が必要なの!」
そう、僕に起きた大きな変化は、この不法侵入者の少女、秋森由と交際を始めた事だ。
きっかけは単純で、僕の所属していた部活の後輩だった由がいきなり僕を呼び出して、
「私、以前から、ずっと誰よりも何よりも先輩の事が好きでした!付き合ってください!」
と、告白され、断る理由が無かったのでOKした所こうして毎日のように、同じく寮暮らしだった由が僕の部屋に来るようになったわけだ。ちなみに部活を由と一緒に辞めたが決して思春期の僕が由とイチャつきたかった訳ではない。そう、決してイチャつきたかった訳ではないのだ、たぶん。
僕が、もう一つ由に意見しようと靴を脱いで玄関に上がると、由はいきなり座っていた座布団から立ち上がり、僕の方へと歩いてきて抱きついた。
ぱさっ、と由の小さく結んだお下げが揺れ、同じく僕よりかなり小さな由の体が僕の体にうずまってしまった。そんな突然の由の行動にかなり僕はドキッとしてしまう。
「あ、あの、ゆ、由?」
「先輩、お帰りなさい。夕食作ってありますよ。」
学生服の上から由が話すため、由の生暖かい吐息が肌で感じられて、僕はなおさらドキドキしてしまった。
それから僕は、由と、小さちゃぶ台を囲んで夕食を食べ始める。今日のメニューは、魚をメインとした和食で僕は由が『そんなに、食べてくれるなんて……嬉しいです。』と言うくらい、夕食を食い漁った。
実の所、僕は昔は魚嫌いだったが、由の手料理を食べてから、あっという間に変わった。
由の作る料理はとても美味しく、そこらへんのファミリーレストランの料率など問題にならないほどの味だった。(聞けば由は、あらゆる国々の料率を作れて小学校の頃、中華、フランス、イタリア、和食の料率コンテストで優勝した事があるそうで、その証拠に由の部屋には賞状がいくつも飾られていた。) そうしてあっという間に僕達は夕食を終え、後片付けを済ませ、由と一緒にテレビを見る事にした。すると、由が突然
「ねぇ先輩、私、そろそろ先輩の事を先輩じゃなくて別の呼び方で読んでみたいんですよ。」
その時、僕は軽く
「別の呼び方って、例えばどんなの?」
と、気持ち半ばにテレビを見ながら、由に聞いた。
「そうですねー。……『勇真』……とか。」
僕は不覚にも再びドキーンとしてしまう。え、いきなり僕の名前で呼ぶって……いい!凄くいい!言い方も色っぽい!
と、僕が興奮している時に、由がさらに追撃をかけてきた。
「じゃあ、お兄ちゃん♪、何てのはどうですか?お兄ちゃん♪」
お、お、お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおお兄ちゃん!?ロリっ娘な由がお兄ちゃん!?な、何それ?せ、精神が崩壊するっ!!
僕がそんな感じに、未体験の感覚に酔いしれていると鼻から熱い物が流れてくる感覚があった。どうやら興奮が限界点を越えて、鼻血をながさせたらしい。だって最高だよ!コレ!
結局その後、由が自分の部屋に帰っても、由によって最高レベルまで興奮した僕は、その日、よく眠れ無かった。
◇
「はぁ……はぁ……に、逃げなくちゃ……」
息も絶え絶えに、夜明けの町を袖口美世は必死で逃げ回っていた。彼女の着ていた可愛らしい服はあちこちが破け、更に真新しい傷痕からは血が滲み出ており、一目で見て彼女がただならぬ出来事に巻き込まれている事が見てとれた
逃げなくちゃ逃げなくちゃ。口にしながらも美世の頭の中はそれだけに支配されており、美世は必死に走りながら逃走を続け、街路の角を右に曲がりどうにか相手を撒こうと路地裏へと逃げ込む。が、しかし、冷静では無かった美世の頭がいつも利用している通りなのにも関わらず判断を狂わせた
「……嘘!? な、なんで……」
しばらく美世が走っているとなんと道の真ん中に高いフェンスが通せんぼをするかのように立ち塞がっていた。しかし、それでも、美世は迂回する暇も惜しいとばかりに一瞬の躊躇も無くフェンスを乗り越えようと、フェンスに手をかけ登り始め
ザクッ
「え……?」
その瞬間、フェンスに手をかけた美世の手の甲に投擲されたナイフが突き刺さり、美世の手はまるで虫ピンに刺された昆虫の標本の如くフェンスの金網に固定された。
「いっ!いやああああああっっ!!」
一瞬遅れて、美世は強烈な痛みと手から零れてくる鮮血を見て悲鳴と共に腰を抜かし、糸が中途半端に切れてしまった人形劇の操り人形の如く奇妙な形で地面へとずり落ちた
そして、その瞬間、美世は見たのだ
口元に心底楽しそうな残酷な笑みを浮かべ自分をずっと追いかけてきた『それ』を
ここに来るまでいたぶるように背後から美世を何度も切りつけた、血に濡れた長い包丁を手にしているそれを
そして、ソレが街灯の灯かりで鈍く光る包丁が間違いなく躊躇いなく自信の腹部を狙っているのを
「いや……いやぁ!お願いっ!止めて!止めてえぇぇっ!!」
美世は体を震わせ、涙を流しながら何度も頭を下げて必死で命乞いをする。恐怖の余りか美世の股間部分は雨も降っていないのにみるみるうちに濡れて染みを作り、下着で吸収しきれなかった一筋の液体は美世の脚を伝ってアスファルトへと流れた。
しかし『それ』はそうして美世が恐怖に怯える姿が心底面白くて仕方ないらしく、ニタニタした笑顔と共に鼻唄さえ歌って見せながら焦らすように一歩、また一歩と近づき
「だ、誰か……た、助けっ!……」
絶望に満ちた美世の悲鳴をスタートのサインとするように包丁を振り下ろした
「あっ……! ぎっ!! ぎゃああああっっ!!」
その瞬間、肉が裂ける音と血飛沫と共に狂ったような美世の悲鳴が響き渡り、外壁とアスファルトに次から次へと鮮血と切り裂かれ溢れ落ちた美世の内蔵と体液をぶちまけてゆき、相手が故意に急所への狙いを外した事で、美世の悲鳴は十分以上周囲へと響き渡っていた
◇
翌日、学校に来た僕は信じられないニュースを聞いた。
「な、何だって!?袖口が殺された?」
「そうだ刃物で、小腸や大腸が飛び出る程派手にメッタ刺しだそうだ。ちなみに犯人は現在も不明で、当然捕まっていない。」
僕に朝一からきつい真実を伝えた男、石井 渡は特に感情の入って無い声でそう言った。渡はこの学校に入ってからの知り合いで、簡単に人の命に関するブラックジョークを言うような人間ではではないことは分かっていた。が、僕はそれでも希望を持とうと渡にすがり付く。
「残念だけど、渡君の言う通りよ。勇真。」
と、そんな淡い希望を幼なじみの女の子、織原百合の一言がかき消す。 それ以上、百合が言わずとも、百合の言葉と暗い表情でそれが、まぎれもない真実だと言うことが分かった。
僕は、結局打ちのめされたような重い気持ちのまま学校で袖口の通夜に行った。
袖口の両親はどうしようも無いくらい泣きじゃくっていて、袖口と関係の深かった学校の生徒達も泣いていた。勿論、そう言う僕自身も涙を堪えることが出来なかった。
焼香の時、百合は泣きながら
「美世、いつもいつも真面目だったのに……どうして、あなたが。」
と、言葉を詰まらせながら言った。一方、渡は全くの無表情で、
「あんたは俺に、なかなか面白い本を紹介してくれたな。あんたの紹介する本がもう読めないのは残念だ。」
と、言った。そして、僕は
「あの時は、悪かったね、美世。」
と、あるゆる気持ちを込めて言った。由はよく見ていなかったが、安らかに眠ってください、とかを言っていたと思う。
通夜が終わってからも僕は心が晴れず、食材を買いに一人でスーパーに行った由を見送り、渡、百合、共に、帰る事にした。途中で彼女と待ち合わせをしていた渡と別れ、駅まで百合を送る事にした。
「……………………。」
百合の足は重い。僕もそれに合わせて歩く。
「ねぇ、勇真。」
「何?」
百合が話しかけて来た。
「何で……美世は殺されたんだろう。」
「…………………………。」
「だって!あの子、凄く良い子なのに!なんで殺されなくちゃならないの!?どうしてそんな事が許されるの!?」
そう叫ぶ百合は泣いていた。
僕は、百合を助けたい一心で。必死になって百合を抱きしめる。
「勇真……?」
「大丈夫、大丈夫だよ。きっと……いや、絶対に捕まるさ、だって、人が人を殺してはいけないんだから。」
「うん…うん…そうだよね………。」
僕の胸の中で百合は泣いていた。百合はとても暖かい。
僕は百合が落ち着いてから見送り、寮へと戻る。
そしてこんな時でも美味い由の料率を美世の事を思い出し、泣きながら食べて。床についた。
その時の僕は人生でこれ以上に、悲しい出来事は無いと思っていたのだが。
それは甘い甘い考えだと言う事を、次の日知らされる。
◇
翌朝、やまかましい電話のベルで起こされた僕は。イラつきながら眠い目を擦り、電話に出る。
「はい、もしもし?」
「勇馬だよな?俺だ……………」
電話の相手は渡だった。渡は、いつになく真剣な声で言う。
「お前は100%信じたくないと思うが……これが真実だ。そして俺はお前に言う必要がある。」
「何だ、どうしたんだよ?」
話の内容が分からない、しかし言葉に仕様がない不安と恐怖を感じ、自然と僕の声は大きくなっていた。そして次の瞬間、渡が意を決した様子で口を開いた。
「百合が……殺された……」
へ?
……おい渡、嘘は、止めろ。何、言ってんだ?……百合は……僕が……この手に……。
「犯行の方法はまったく同じでメッタ刺しだ……。警察は同一犯と疑ってる。ちなみに場所は……。」
もはや渡の声は僕の耳には届いていなかった。暗闇に突き落とされる感覚。目の前が真っ白だ。そのまま僕は……気絶するように、その場に崩れ落ちた。
その後の事はよく覚えていない。病院に行って、泣きじゃくった気もするし、ただ死人のように部屋に転がっていた気もする。それほど僕は絶望の底にいたのだ。
「せ~ん、ぱい♪」
そうして死んだかのように動かないでいるといつの間にか部屋に由が来ていた。
由は何故だかいつものように無垢に笑っていた。そして僕の近くに座り、
「先輩、やっと私達二人を邪魔する連中がいなくなりましたね♪」
「どういう……事だっ!?」
おぞましい
声の調子こそいつもと変わらないのに、そうとしか言えないような由の言葉から感じ取り、僕は由に叫ぶように言う。
「そのままの意味ですよ♪」
由は僕に、いつもの可愛らしい笑顔を僕に向けた、その笑顔にいつもと同じはずなのに鳥肌が立った。
「先輩をくだらない理由でたぶらかした、袖口と織原って女は私が殺したんですよ♪」
僕は何も言えなかった。
「だって先輩は私の物なんですよ?当然、先輩の持つ全ての愛情は私の物です。それなのにあの薄汚い女は!まぁ二人とも、ぼろ雑巾みたいにしたら凄くスッキリしましたがね♪うふふふふっ♪」
僕は何も言えなかった。ただ、ただ、ただ、ただ、ただ、ただ、目の前の、殺人を得意気に話す悪魔を見ていた。
「先輩が愛して良い女は私だけ……私一人で十分なんです。他の女なんていらないですよね?」
僕は動けなかった、頭が全力で目の前の事を否定していた。夢であったらどんなに楽か。しかし当然、夢の筈は無く。由は話を続ける。
「あっそうだ。織原の時は先輩から、あの女に抱きついたんですよね?だから、軽い罰を受けて貰います。」
そう言うと由は背中に隠し持っていた包丁を取り出し、刃先を僕に向けて、近寄って来る。
「な、何を……する気だ……」
「だから罰ですよ♪大丈夫です。私が生きている限り絶対に先輩は殺しません。先輩と私は二人で一つの存在ですからね。」
そこまで言って、由は笑顔で包丁を僕に降り下ろした。
僕は間一髪、包丁を避けるが、軽く頬を切られ、床に転がる。
「あ~あ、避けちゃ駄目ですよ先輩。避けると上手に切れなくて余計に痛いんですよ?とりあえず今回は、片手か片足か片耳か片目か鼻か唇か指を一本か臓器を一つ、私にくれれば許してあげるんで、先輩、次は動かないで大人しく私が切り取るまで待っててくださいよ?約束です。」
由は笑顔で、軽く俺の血が付着した包丁を構えて僕に言う。その目は暗く澱んでいる。
「さぁ先輩、行きますよ。大丈夫、痛いのはすぐに終わります。先輩がガマンすれば後で思いっきり私から愛してあげますから♪」
何なんだ!由は、一体どうしたんだ!?そう考えてる間にも由は黒い目で笑顔のまま包丁を構え、僕に突っ込んで来た。もう、今の僕が由に持てる感情は恐怖だけだった。
「うっ、うわああああああああっっ!!」
「せ~ん~ぱ~い~♪!」
そして、そして、それから数分か一時間が過ぎて、決着がついた。
結果
僕は
由を
殺した
今、僕は由が持っていた包丁を手にしている。包丁は由の血で真っ赤だ。僕は全身に傷を負ってるが、かすり傷だ。
由は、笑顔のまま目を見開き、僕が深く突き刺した胸から血を流しており、小さな体からその殆どの血が抜けて死んでいた。由のお下げは真っ赤に染まっていた。
僕は愛していた少女を殺した。
冷静になったのか狂気に染まったのか、僕が最初に思った事は。
『由の死体を隠そう。』
僕は部活中に使っていた巨大なアイスボックスを思い出し、押し入れから取り出した。
僕も無理矢理なら入りそうな程大きなアイスボックスに由の小さな体は軽々と入った。夜中に出かけ、部屋の鍵をかけ、鍵は公衆トイレに流して、しばらくは人を入れなくした。
アイスボックスを隠す心当たりはあった。部活の練習場の近くにあった、潰れた工場。その奥に由が入ったアイスボックスを置き、渡に電話をかけ、しばらく家に泊めてもらえるように頼んだ。以外にも渡はアッサリとOKし、待ってると答えた。
「よく来たな、まぁ、ゆっくりしていけ。」
渡の家に着くと渡はいつものように迎え、茶を出した。ただ、家に入る時に、
「お前……秋森由を殺したのか?」
知ってるはずが無い。
「な、何を………」
「信じないとは思うが……血塗れの秋森がお前の首を掴んでニタニタ笑ってるんだぞ。」
「冗談はやめ……」
「悪いが、経験上そういう類いの冗談は苦手でな」
「……………………」
「何とかしたいとは思うが、流石にそこまで行ってしまったなら俺には何も出来ん……すまん」
それから、だった、死んだはずの由が僕の視界のあちこちに現れ僕に話しかける様に、なった。病院に行くけどよくならない。二週かん、い上つづいている。 そんな筈は無い
そうこれは、幻覚だ幻覚ただ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だす幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だけ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だて幻覚だ幻覚だた幻覚だ幻覚だ幻覚だす幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だけ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だて幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ。
そしてぼくはきょう、しんじつにきがついた。きっと、ゆうはいきているんだ。これはゆうのふくしゅうなんだ。わたるが、
「危険だ!止めろ勇馬!!」
と、いったが、ぼくはむし、した、しんじつをたしかめにぼくはいくのだ。しばらくして、ゆうをかくした、こうじょうにたどりついた。そして、アイスボックスをみつけた。このなかに、ゆうは、いないはずだ。ぼくがふたをあける。
ゆうがいた
すこしガリガリだが、ゆうだ、おかしい
パチッ
ゆうのめがあいた。おかしい。
「先輩、やっぱり私の所に来てくれたんですね。さ、二人の世界に共に行きましょう。もうこれで永久に一緒です。」
ゆうは、ぼくをつかまえ、アイスボックスのなかに、ひきこんだ。ひきこんで、アイスボックスのふたを閉じると、ゆうは、ぼくのくびをしめてきた。
わらってる。
こわい。
「先輩、もしかして、私が先輩を恨んでると思ってます?いいえ、むしろ感謝したいんですよ。本当に……永久に私とセンパイが一緒に存在出来る方法を教えてくれて、ね……。」
くびがくるしい、だれかたすけて、くるしい、たすけて、だれか、くるしい、
あーーーーーーーーーーーーーーー。
それから数日後、工場に捜査管が集まり調べていた。なんでも、廃棄された工場から死体が二つも見つかったと言う通報があったのだ。
そんな現場に、刑事にも関わらず遅れてきた、流 大和刑事はズカズカと捜査員を押し退けて現場に入り、二つの死体をよく見ていた。
「ふーん、これか……」
「抱き合って死んでるって事は……心中ですかね?」
大和の隣に立つ高木巡査の呟きに大和は呆れたようにため息を付きながら言う。
「アイスボックスの中でか?少しは頭を使え馬鹿」
「そうっすよねぇ……じゃあ例の通り魔の仕業かな……」
高木巡査はそう言うと再び死体をじっくりと見てみる。
巨大なアイスボックスの中で抱き合っている男女の死体。それを見ながら高木巡査はさらに思考を巡らせた。
「おい、高木、面白い結果がでたぞ」
高木巡査が考えてる間に大和が鑑識から鑑識結果を記した書類を受け取り、それを見ながら呟いた。
「この死体だがな、女の方が死後二週間以上は過ぎているんだがな。男の方は、詳しくは分からんが、死後二、三日っとこらしい。」
そこで、高木巡査は気が付く。
「えっ……じゃあ、じゃあ何でこの二人抱き合って死んでるんですか……?」
「しかも調べて見ると女の手に、男の着ていた服の一部があった。つまり、それだけ強く男を抱いたって事さ。……二週間前に死んだはずの女がな。」
高木巡査は、呆然としながらただ黙って大和の話を聞いているしか無かった。
狭いアイスボックスの中で互いに抱き合っている二人の死体はとても、幸せそうに見えた。
その間にあった闇が想像出来ない程に。
ひらがなパートは勇真が完全に狂ってしまったのを意識していましたので読みづらかったらすいません。次回は、スポーツ好き娘で行こうと、思ってます。