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:文学フリマ
電話の向こうから聞こえてくる
―そんなこと言わないでください、お願いしますよ
その言葉に私が応じる
―でも、いろいろ考えたんですよ、やってること文学ではないですからねえ、文芸フリマというんならねえ
(ま、結局のところ、めんどうなんだ)
―おっしゃる気持ちもわかりますけど、そこまで考えてないですよ、いまの参加者たちは
―まあ、そうなんでしょうけど
(どこに落ち着くんだ、この話)
そんなことよりパスタが頭をよぎる
村上春樹の小説なら、ここでパスタでも茹ではじめるな、きっと
あれこれ電話の向こうの声は言っていた
しかし、半ば押しきるように、私は参加しないことにした
それで
だから
わたしの気持ちは、もはや、パスタだ
やれやれ
買いものに行かなくてはならなくなったじゃないか




