雨のこだま
突然雨が降り出し、共有スペースの窓を激しく叩きつけた。その音は空気を満たし、まるで彼らを包み込むような反響を生み出した。
レンは窓ガラスに顔を押し付けた。
「すごい土砂降り!外で遊ぼうよ!」
カナはレンを制止した。
「レン、風邪ひいちゃうよ。」
ハルナは目を閉じ、雨粒の音に耳を傾けた。
「雨って、いつも思い出が蘇るよね。」
一行は室内で過ごすことにしたが、雨が主役になった。エミはコップの水で虹を作ろうとし、ルンとリョウは窓から手で雨粒を捕まえる数を競い、サヤカは「雨が残すこだま」について詩を書いた。
その日、二人の新しい仲間が現れた。傘を忘れてびしょ濡れでやってきたカガミの妹、マホと、みんなに温かいお茶の入った魔法瓶を持ってきてくれたハルナの隣人、テツだ。
部屋は笑い声と温かさで満たされた。
サラがクッキーを配り、マホはタオルで体を拭いていた。
マヤは雨音に寄り添うように、優しいメロディーを奏でた。
ナオは窓に映る雨粒に、笑顔が浮かぶ様子を写真に収めた。カガミは「悲しみを洗い流す雨」について、情感豊かな詩を朗読した。
やがて雨が弱まり始めると、ハルナは静かにこう締めくくった。「雨の残響は、どんよりとした日にも美しさがあることを思い出させてくれる」。
一行は静かに、最後の雨粒が落ちる音に耳を傾けた。それはささやかなひとときだったが、どこか懐かしさに満ちていた。雨は、やがて終わるものの象徴であると同時に、いつまでも心に残るものの象徴でもあった。




