さやかの驚き
翌週、さやかは以前とは違う表情で部活に現れた。頬は赤らみ、ファイルを持った手は震えていた。
レンは不思議そうに彼女を見つめた。
「さやか、何を隠してるんだ?告白か?秘密の日記か?」
カナが彼女をかばった。
「レン、そんなに無鉄砲に言わないで。」
さやかは深呼吸をした。
「これは…サプライズなの。」
彼女はファイルを開き、部活が始まって以来書き綴られた詩でいっぱいのページを見せた。どの詩にも、初めて出会った時のこと、談話室での笑い声、初雪、打ち明けた秘密など、共有した瞬間が綴られていた。
一同は静まり返った。ハルナがページを一枚取り、静かに読み上げた。
「教室の長い影の中で、友情もまた伸びて、心に触れることを知った。」
エミは両手で顔を覆った。
「まるで魔法の本みたい!」
ランとリョウは、初めて言い争いをやめた。
「さやか…これはすごい。」リョウは言った。
「うん、私も言葉が出ないよ」とルンが付け加えた。
「その日、タクミの弟、ヒロトが彼を探しにやって来た。詩を見たヒロトは、『出版したらいいよ。忘れてはいけない思い出だから』と言ったんだ」
そのアイデアに皆は大喜び。ナオは写真、ミユはイラスト、マヤは音楽を添えることを提案した。サラは「クラブの味」としてレシピを載せることを提案した。
サヤカは照れくさそうに微笑んだ。「こんなに喜んでくれるとは思わなかった」
ハルナは優しくサヤカを見つめた。「サヤカ、あなたのサプライズは贈り物よ。ここで私たちが経験したことが決して失われないという証よ」
その日は皆で詩を読み、笑い合い、思い出話に花を咲かせて終わった。サヤカのサプライズは単なるジェスチャーではなく、クラブの閉会を記念するプロジェクトの始まりだった。




