共通の秘密
談話室は笑い声と騒がしさで満ちていた。レンは鼻の上にクッキーを乗せてバランスを取ろうとし、カナはノートをチェックし、ハルナはノートに書き込み、エミはいつも失敗に終わるカードマジックの練習をしていた。
突然、ハルナは静かに声を上げた。
「みんなに話したいことがあるんだけど…でも秘密なの。」
みんなは期待を込めて彼女に身を乗り出した。
「小さい頃、裏庭でこっそり歌を歌っていたの。恥ずかしくて誰にも言えなかったけど。」
レンが手を挙げた。
「僕にも秘密があるんだ!サラのクッキーを10枚も、誰にも気づかれずに食べちゃったことがあるんだ!」
サラは憤慨したように彼を睨みつけた。
「やっぱりあなただったのね!」
告白がまるで川のように流れ出した。カナは動物の置物を集めていること、サヤカは日記を書いていること、エミは鏡の前でマジックの練習をしていること、ナオは誰にも見せない写真を保管していること、ミユはグループの似顔絵を描いていること、マヤは秘密の曲を作っていること、ルンはゲームでズルをしていること、リョウは映画を見て泣いてしまうこと、カガミは飼い猫の前でモノローグの練習をしていること、そしてユイはアイドルになることを夢見ていることを告白した。
その日、ナオの弟であるトモが現れ、偶然にもドア越しに彼女たちの告白を聞いてしまった。
「僕にも秘密があるんだ…ナオみたいに写真家になりたい!」
ナオは驚きながらも、笑顔でカメラをトモに手渡した。
「じゃあ、今日から始めよう。」
その場は笑い声と友情で満ち溢れた。秘密は重荷ではなく、分かち合う絆だった。ハルナはこう締めくくった。「秘密は、信頼できる人と分かち合えば、重荷ではなくなる。」




