予期せぬ手紙
さやかが手紙を持って現れたことで、部活の日常は一変した。
これ…私のロッカーに入っていたの。誰が置いたのか分からない。
レンは興奮してそれをひったくった。
「絶対告白だ!」
カナが彼女を制止した。
「レン、軽率なことはしないで。」
手紙は優雅な筆跡で書かれていた。「いつもありがとう。あなたの声に励まされています。―秘密の友達より」
サヤカは顔を真っ赤にした。
「秘密の友達…?」
みんなはあれこれと推測し始めた。エミは守護霊だと言い、ルンは隠れたライバルだと言い、カガミは芝居がかった口調で「秘密のファン!」と言った。
その日、新しい人物が現れた。サヤカの隣人であるイツキが、おずおずと教室に入ってきた。
「すみません…手紙は僕が届けるはずだったんですが、誰かが間違ったロッカーに入れてしまったみたいです。」
その混乱に笑いが起こった。まだ顔を赤らめているサヤカは、それは告白ではなく、詩を書くイツキへの応援メッセージだったと認めた。
グループは彼をクラブに誘うことに決めた。緊張しながらも喜びを隠せない樹は、詩と繊細な感性を携えて、新たな臨時メンバーとなった。
蓮は彼を熱心に励ました。
「よし!これで正式な詩人ができたぞ!」
樹は友情と曇り空の光を歌った短い詩を朗読した。その後に訪れた静寂は、温かく、敬意に満ちていた。
春奈はこう締めくくった。「思いがけない手紙は必ずしも愛をもたらすとは限らないけれど、新しい友情をもたらすこともある。」
午後は、さやかが少しだけ世界が広がったことを実感しながら、はにかむように微笑んで終わった。




