夏祭りと提灯
夕闇がゆっくりと村を包んでいた。綿菓子と焼き鳥の香りが漂い、通りには提灯の灯る屋台が溢れていた。一行は、明美が選んでくれた色鮮やかな浴衣を着て、一緒に歩いていた。
レンは緊張した面持ちで帯を直した。
「似合ってるかな!」とくるくると回しながら言った。
サヤカは照れくさそうに微笑んでレンを見た。
「綺麗ね…リボンがちょっと曲がってるけど。」
カナはすぐに慌てて直した。
「放っておいて!これは布でできたパズルみたい。」
リョウは扇子を持って、昔の貴族の真似をしてふざけた。
「私は祭りの主だ!一礼しろ!」
トモは微笑んだ…
ハルナは静かに灯された提灯を見つめた。
一つ一つの灯りは思い出のようだ。今日は空を灯してあげよう。
ミユは屋台と提灯をそっと見ていた。
アヤは行き交う人々を観察し、マリコは人混みに埋もれないようにグループをまとめていた。
颯太は水とタオルが詰まったリュックサックを背負い、いつも気配りをしていた。ひかりはみんなを仮面売り場へと引きずり込み、狐のお面と鬼のお面を試着した。
なおは浴衣と提灯の写真を撮り、自分だけのアルバムを作ろうと考えていた。
えみは風船釣りの屋台の前で立ち止まり、風船は「水に閉じ込められた小さな惑星」だと確信していた。
じゅんはかなと射的ゲームで競い合い、外すたびに大声で叫んだ。
さらは買ったお菓子を配り、みんながそれぞれ違うものに挑戦できるようにした。
提灯を放つ時間になると、一行は川辺に集まった。それぞれが自分の提灯に願い事を書いた。
れん:「ずっと一緒にいてほしい。」
さやか:「恐れずに歌える勇気が欲しい。」
りょう:「笑いが絶えないでいてほしい。」
はるな:「みんなが大切な存在だということを忘れないでほしい。」
ミユ:「この夏を絵に描きたい。」
カナ:「次のお祭りがもっと楽しくなりますように。」
トモ:「レンに愚痴を言わせないでほしい。」
アヤ:「私たちのことを本にしたい。」
マリコ:「もっとみんなで一緒に行動できるようになりたい。」
ソウタ:「ずっとみんなを守りたい。」
アケミ:「みんなそれぞれに光を見つけたい。」
ヒカリ:「大きなステージで歌いたい。」
ナオ:「写真で私たちの物語を伝えたい。」
エミ:「プラネットバルーンで別世界に連れて行ってほしい。」
ジュン:「一度でいいから勝ちたい。」
サラ:「みんなが幸せで、おいしいものを食べてほしい。」
提灯はゆっくりと上がり、川面に映った。一行は静かに見守り、笑顔と涙を浮かべていた。
カナは思いがけずさやかの手を取り、空へと持ち上げた。
ほら、あなたの願いはもう飛んでるわよ。
エミがミユの肩に寄りかかりながら「あなたの絵もそこに載ってるでしょ?」と言うと、さやかは顔を赤らめた。
空には提灯が浮かび、笑い声と静寂が入り混じり、誰もがこの夏を永遠に思い出に刻むことを確信した。




