こたつで眠気を分かち合う
教室は静まり返っていた。急ごしらえの朝食も終わり、疲労がこみ上げてきた。毛布とテーブルで作った即席のこたつが、生徒たちの注目の的となった。
レンはため息をつき、崩れ落ちた。
レン「もう無理…落ちていく」
さやかは腕に頭を預けながら言った。
さやか「私も。こたつが心地よすぎる」
涼は真剣な表情で、しかし優しく言った。
涼「ここで寝たら、誰かに見つかるよ」
春奈は天井を見つめながら言った。
春奈「見つかればいい。構わない。この瞬間は私たちのものだから」
美優は優しく微笑んだ。
美優「一緒に寝るのも、分かち合うことなのよ」
外では雨の音が子守唄のように鳴り響いていた。
突然、二人の女の子が入ってきた。アヤとマリコ。二人は、一行が学校で夜を過ごしたという噂を聞いて、好奇心旺盛なクラスメイトだった。
アヤ「まだここにいるの?信じられない!」
マリコ「それにコタツもあるし…まるで秘密クラブみたい」
レンは弱々しく手を挙げた。
レン「ようこそ、眠クラブへ」
サヤカはくすくす笑った。
サヤカ「クラブじゃなくて、降参よ」
アヤは二人の隣に腰を下ろした。
アヤ「私も降参したい」
マリコ「ただ見に来ただけなのに…温かいわ」
一同は寄り添い合った。声は次第にささやき声に変わっていった。
リョウ「まさか、みんなでこんな風に寝ぼけてるなんて思わなかったよ」
ハルナ「夜が僕らを繋いだから」
ミユ「雨が僕らを離してくれなかった」
レン「そして今、僕らはコタツに閉じ込められている」
サヤカ「美味しい罠ね」
アヤ:「まるで夢を分かち合ったみたい。」
マリコ:「笑い声とパンくずの夢。」
二人はうなだれ始めた。レンはサヤカに、サヤカはハルナに、ミユはリョウに寄りかかった。アヤとマリコはまるでずっと一緒にいたかのように、反対側に陣取った。
寝ぼけたレン:「覚えておくって約束して…」
ハルナ、低い声で:「
ハルナ:「約束しなくていいわ。記憶に刻まれるから。」
ミユ:「雨のように、記憶に。」
サヤカ:「コタツの温もりのように、肌に。」
リョウ:「今のように、静寂の中に。」
アヤ:「分かち合った笑い声の中に。」
マリコ:「私たちを包み込む眠りの中に。」
教室は静まり返った。外では雨が降り続いていたが、中にはこたつがあり、皆が眠気を共有していた。




