灯りの家
一日の出会いを終えて春菜は家へ帰る。
冗談や何気ない仕草の中で、
その明るさが部屋を照らしていく。
太陽が沈んだ頃春菜は家に着いた。食堂の灯りをつけて椅子に鞄を置いた。
ただいまと明るい声で言う。
母が台所から出てきた。
おかえり学校はどうだったと尋ねる。
少し違った街を歩いてカイリやレンやマヤに会ったの楽しかったと春菜。
話しながら窓を開ける。外では雨粒がまだ落ちていた。
見てまだ降ってる夕食の間に聞くのが好きと春菜。
母は微笑んだ。
いつも何気ないものに特別を見つけるねと答える。
春菜は席に座りご飯をよそい始めた。
今日は私がやりたいと声を弾ませる。
その時電話が鳴った。さやかだった。
もう着いたのと声が聞こえる。
うん夕食中だそっちはと春菜。
私もでもレンが新しい曲を送ってくれたとさやか。
スピーカーにしてと春菜。
さやかは笑ってそうした。音楽が食堂を満たす。春菜は楽しそうに頭を揺らした。
いいね明日一緒に聴こうと春菜。
母はその様子を見て驚いた。
今日はいつもより生き生きしてるねと声をかける。
全部が繋がってるように感じた街が私たちを集めたみたいと春菜。
食後春菜は皿を台所に運んだ。
私が洗うと元気に言う。
本当にと母。
うん今日を何か役立つことで終えたいと春菜。
ぬるい水と泡に笑みがこぼれる。
石鹸の輝きが好き小さな奇跡みたいと春菜。
終えるともう一度窓に近づいた。外では雨が降り続いていた。春菜は深く息を吸い込み一つ一つの仕草や言葉が自分の灯りになると思った。




